珪藻土の発がん性はホント?結晶性シリカは発がん性最高ランクのGroup=1
珪藻土を家の壁に塗りたいというご要望は、近年特に多く頂きます。
いまとても人気の自然素材である珪藻土ですが、
珪藻土で検索して、発がん性とういう言葉を目にした方もいらっしゃるかも知れませんね。
それを見て、「珪藻土を考えていたけど、どうしよう・・・」
と悩んでいるかもしれません。
この項では、珪藻土に発がん性があるのかどうかを考察してみたいと思います。
・珪藻土の成分である結晶性シリカに発がん性があると国連のIARC(国際ガン研究機関)に記載されている
珪藻土の成分である結晶性シリカ(二酸化珪素)には発がん性があると言われています。
国連のIARC(国際ガン研究機関)の記載によると、結晶性シリカは発がん性最高ランクのGroup=1に属しています。
珪藻土は食品加工をする過程での濾過に使われるので、「食べるものの濾過に使われているくらいだから体に害はないのでは?」と思われるかもしれませんが、IARCの発ガン性は肺(はい)を指しています。
珪藻土を壁に塗ると表面がザラザラした仕上がりになると書きましたが、ザラザラしている分、こすれれば粉として室内に舞う可能性はあります。
しかし、空中に舞った程度の粉塵を吸い込むとそれが肺に入って肺がんを引き起こす、ということではなく、炭鉱で働いている人の中で肺がんになった人がいるとのことで、労働環境内では肺がんを引き起こす可能性があると指摘しているようです。
実際に、結晶性シリカはIARCのGroup=1に属していますが、珪藻土自体は載っていません。
それでは、国連のIARC(国際ガン研究機関)のグループ1に属しているものを見てみましょう。
太陽光・アルコール飲料・女性ホルモン・木工粉塵・コールタール・鉱油。ホルムアルデヒドなど。
太陽光とか、アルコール飲料は、どんな人でも日常から摂取しているものだと思います。
車や道路なども普段の生活から身近に接しているものでしょう。
つまり、太陽光を浴びすぎたり、アルコール飲料を飲みすぎたりということが問題なのだと思います。
ホルムアルデヒドは、お家の壁のビニールクロスを貼るために使われる接着剤に含まれている物質です。
日本のお家の壁の約95パーセントはビニールクロス(塩化ビニールクロス)なので、日本人の95パーセントもの人が、普段の生活の中で発がん性最高ランクのGroup=1のものに囲まれて生活しているともいえます。
珪藻土に話を戻すと、労働環境内でたくさんの結晶性シリカを吸い続けている人はもちろん体によくないでしょうが、お家の珪藻土壁を軽くこすって、その粉塵を吸い込んだからがんになるという解釈は少々大げさだといえるでしょう。
以上、珪藻土の発がん性についてでした。参考になれば幸いです。
———————————————————————————————-
※現在、メールフォームで送信エラーがでてしまうという報告を受けました。お手数ですが「info@sikkui.com」まで直接メールをお送りください。その際は、メールフォームの入力項目を参考にしてください。
※スマートフォンでご覧の場合は、メールアドレスをタップして頂くとアプリが開きます。
もし、使ってみたいメーカーの市販されている(又はネット上で販売されている)漆喰や珪藻土材料があれば、ご要望欄にお書きください。
※こちらからは質問の返答以外で連絡致しません。
その他、簡単なご質問等は「info@sikkui.com」に直接お送りください。
———————————————————————————————-
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。