なぜ内装に漆喰なのか?

漆喰リフォーム2

なぜ今漆喰(しっくい)なのか?

漆喰「しっくい」1

漆喰「しっくい」2

漆喰「しっくい」3

近年、漆喰が注目を集めつつあります。
漆喰よりも先に珪藻土が塗り壁として注目を集め
その後、珪藻土よりも塗り壁としての歴史が古い
漆喰が見直されるようになりました。

(珪藻土と漆喰の違いに関してはこちらに書いているので参考にしてください。)

その理由は

・エコロジー

・健康志向

・耐火性

・調湿性

・防カビ性

主にこの5つが挙げられます。

まずはじめに『エコロジー』から

漆喰は、数千年数万年前の古代の海の
貝やサンゴ礁の死骸が固まってできた石灰岩からできています。

千葉漆喰リフォーム

そのため壁に塗った漆喰は
時間をかけて元の石灰岩、
石に戻っていくのです。

石灰には生石灰(きせっかい)と消石灰(しょうせっかい)があります。
生石灰【CaO】は酸化カルシウム
消石灰【Ca(OH)2】は水酸化カルシウムです。

漆喰に水を加えて練りこみ、
乾いていく過程の中でH2Oが離れてCaOにもどらずに
CO2と反応します。
そうすると結果として余ったH2Oが離れていきます。
そして、空気中のCo2を吸収するとCaCO3
つまり石灰岩に戻っていくのです。

住宅が解体されることになっても
最後は大地に還っていきます。

これが塩ビクロスや合板パネルならそうはいきません。

焼却処分するときに
環境ホルモンである「ダイオキシン」
が発生します。

ダイオキシンが体に有害な物質ということは
なんとなくおわかりいただけるでしょう。

漆喰がエコロジーと言われているのは
最終的に大地に還るからです。

次に、『健康志向』です。

現代の日本人はその5~6%がシックハウス症候群、
もしくは
シックハウス症候群予備軍と言われています。

シックハウス症候群とは何か。

アメリカではシックハウスよりもさきに
シックビル、シックスクール
という言葉が生まれました。

建物に使われている
石油を使った新建材から
ホルムアルデヒドなどの
VOC(揮発性有機化合物)がもれだして
人体に悪影響を与えているのです。

厚生労働省のホルムアルデヒドの
室内濃度指針値は0.08ppmですが
現在シックハウス症候群で悩んでいる人の
お部屋の多くが
室内濃度指針値を下回っています。

つまり、国が定めた指針値より値が低ければ
シックハウス症候群にならないとは
いえないということです。

アメリカでは
はじめに職場でこの問題が発生しました。

職場のビル内で起こった事なのでシックビルなのですね。

その後、アメリカの学校の方でも
同じようなことが起こったので
シックスクールと呼ばれるようになります。

日本では、
住宅にたくさんの化学素材、新建材が使われ
家の中で症状がでる人がでてきたため
“シックハウス”という言葉の方が有名になりました。

シックハウス症候群の症状は
人によって本当にさまざまです。

・イライラ
・怒りっぽい
・頭痛
・吐き気
・咳
・耳鳴り
・けいれん
・めまい
・目の充血
・関節痛
・息苦しい
・ぜんそく
・アトピー
・心臓の鼓動が早くなる
・トイレの回数が増える
・下半身の冷え
・子供が泣き出したり不機嫌に

これだけの症状があるため
症状の正体がシックハウス症候群だと気づかないのです。
漆喰には、このVOCを吸着・分解する力があります。

シックハウス症候群は花粉症に似ています。
ある日突然発症してしまうのです。

去年まではなんともなかったのに
今年いきなり花粉症になった。

こういう経験された方は多いでしょう。

一度花粉症になると
少し花粉が飛んでいるだけで
すぐにくしゃみや鼻水などの
症状がでてしまう。

シックハウス症候群も同じで
一度発症してしまうと
微量のVOCを吸い込んでしまうだけで
症状が出てしまうのです。

現在、日本の住宅の95パーセント以上の内壁が
塩化ビニールクロスです。

この塩化ビニールクロスそのものにも
塩ビクロスを貼るための接着剤にも
ホルムアルデヒドなどのVOC数百種類が
含まれています。
それが部屋の中に揮発して漏れ出しているのです。

それを、部屋にいる間、寝ている間
ずっと吸い続けています。

子供、お年寄りには酷だと感じます。

VOCを完全に部屋からなくすのは
無添加住宅に住まないと難しいですが
減らすことは可能です。

まずは十分に換気すること
そして、内壁を漆喰にすることです。

グラフ3

・耐火性

漆喰は日本発祥のものではありません。

『ピラミッド』や

漆喰とは

『万里の長城』
レオナルド・ダ・ヴィンチの
『最後の晩餐』の絵の下地だったりと
漆喰は世界中で使われています。

漆喰とフレスコ画

日本では
江戸の大火事から本格的に庶民の家にも使われだしました。
漆喰はその後の日本の住宅にはなくてはならないものになりました。

漆喰は燃えにくいからです。
壁に塗った後に元の石灰岩に戻っていくというお話をしましたが
『石』は熱くなっても燃えることはありませんよね。
だから、“火事と喧嘩は江戸の華”
と言われた江戸時代の火事対策として
外壁、内壁ともに漆喰が大活躍しました。

火事で○○名死亡

こういうかなしいニュースをみかけます。
みなさんは火事で人が亡くなると聞くと
体が燃えてしまって死に至る
とイメージするかもしれません。

結果的にそうなってしまっているのは確かなのですが
実は火事で家が燃えた時に発生する
有毒ガスによって一瞬にして意識を奪われているのです。

ポリウレタンが燃えると猛毒青酸ガスを発生させます。
化学建材住宅は、わかっているだけでも459種類の
合成化学物質でできています。

家が燃えても逃げる時間くらいあるんじゃないか・・・
こう思っている方もいるかもしれません。

でも、家の2階にいて、1階で出火したとしたら。
「なんか煙いな」と思ったら最後、意識を失ってしまいます。

とってもこわいですよね。

漆喰は加熱されても有毒気体がいっさいでません。
漆喰は燃えません。

・調湿性

漆喰には調湿性があるので、お部屋の湿度を調節してくれます。
漆喰が塗られた部屋に入ると空気が澄んでいると感じるのは
この調湿性のためです。

・防カビ性

漆喰の内部は強アルカリ性です。
なのでカビ菌が繁殖できません。
カビ胞子が飛ばなければ
アトピーやぜんそくになる人も減ります。

ヨーロッパのワインや生ハムのを作る部屋の内壁には
大昔から漆喰が使われています。
これは部屋内を余計な菌から守るためです。

人類は昔から大きな病気との戦いでした。
今では多くの病気で薬が開発されてますが
昔は一度病気になると、
生きるか死ぬかの戦いだったといいます。

そんな大昔から、世界中の家の内壁に漆喰が使われてきました。
顕微鏡も何もない時代ですから、
漆喰の防菌性を科学的に知っていたわけではないと思います。

それでも、大昔から代々家の壁に
漆喰が使われてきたということは
人が体を張って漆喰の安全性を確認してきたのでしょうね。

 
漆喰を自分で塗るか、左官職人にお願いするか

いざ壁に漆喰を塗ろうとなったとき、「自分で塗るか、プロの左官職人にお願いするか」で迷われている方もいらっしゃるでしょう。
資金面や工事期間など、ひとによってさまざまですので一概にどちらがいいとは言えませんが、長い目で見ると漆喰塗りはやはり壁塗りのプロである左官職人にお願いすることをおすすめしています。

 
調湿性の問題

自分で漆喰を塗る場合、市販されている漆喰を購入することになるのですが、素人さんでも塗りやすいように化学糊(のり)がたくさん入っている傾向があります。
化学糊がたくさん入っているとなると、本来漆喰や珪藻土が持っている「調湿性」が失われてしまうことになります。

左官職人は壁塗りのプロですので、糊をたくさん混ぜなくてもしっかりと漆喰を塗ることができます。
糊をまったく使わないというわけではありませんが、たとえば、シックハウス症候群対策として漆喰をお考えになっている方には、化学糊を使わずに天然の糊を使用するということもできるということです。

 
漆喰の模様・パターン付け

あとは、塗り壁の醍醐味である、模様・パターン付けです。
自分で漆喰を塗るのと、左官職人にお願いするのとでは、完成度が違います。
自分で漆喰のパターン付けをすると、どうしても全体のバランスがおかしくなってしまったり、きれいなパターンにならないことがあるのです。
ですがこれはある意味当たり前のことで、はじめて塗り壁をする人と、常に塗り壁をしている人との差はどうしてもでてしまいます。

自分で漆喰を塗る場合は、ランダムな模様を付けてある程度遊び心を持って塗るの方がいいでしょう。
模様を付けずに平らに仕上げる「おさえ仕上げ」というものがあるのですが、実はこれは模様を付けるよりも難しい作業になります。
何も模様を付けない漆喰の「おさえ仕上げ」にしたい場合は、自分でやるとうまくいかない可能性が高くなってしまうので、左官職人にお願いする方がいいと考えます。

漆喰を壁に塗るための道具や材料をそろえて、いざ自分で塗ってみたけど、その出来上がりにがっかりしたという話は、結構多く聞きます。

 
漆喰の塗り厚

漆喰の材料を見てみると、単純に1缶で何平米塗ることができる、と書かれているものがありますが、塗り厚が薄いのと厚いのとでは、見た目の重厚感や調湿性などに大きな違いがでてきます。

壁の下地の上に、薄く漆喰をなぞっただけでは、やはり調湿性は見込めません。
ある程度塗り厚がなければ、漆喰が本来持つ性質を十分に生かせないことになります。

漆喰の塗り厚を厚くする作業は、少々難しい作業になります。
塗り厚が十分とれる市販されている漆喰もありますが、壁塗りの素人さんでも漆喰を厚く塗れるように化学糊が多く混ぜられている可能性もあるのです。
先ほども触れましたが、化学糊が多く混ぜられている漆喰の材料は、調湿性が落ちてしまう恐れがあるので注意です。

 
以上、少々長くなってしまいましたが、この記事が、
「漆喰を自分で塗るのと、左官職人に塗ってもらうのとでは、どちらがいいのか」
という問題を抱えている方にとってのヒントになれば幸いです。

漆喰

漆喰の施工事例
———————————————————————————————-
漆喰塗り壁リフォーム簡単お見積もり画像

※現在、メールフォームで送信エラーがでてしまうという報告を受けました。お手数ですが「info@sikkui.com」まで直接メールをお送りください。その際は、メールフォームの入力項目を参考にしてください。
※スマートフォンでご覧の場合は、メールアドレスをタップして頂くとアプリが開きます。

もし、使ってみたいメーカーの市販されている(又はネット上で販売されている)漆喰や珪藻土材料があれば、ご要望欄にお書きください。
※こちらからは質問の返答以外で連絡致しません。
 

塗り壁左官のオンライン見積りフォーム

※漆喰や珪藻土、聚楽壁を塗ることができる左官職人が仮見積もりを出します。
※こちらでだす見積もりはあくまで概算見積もりです。
正式な見積もりは現地調査を経てからのものになります。
「塗り壁左官・大吉(だいきち)」
*は必須項目です

*施工形態
個人住宅内装 店舗内装 個人住宅外装

*お名前

※苗字だけで構いません。

*メールアドレス

(確認用)
こちらに入力頂いたメールアドレス宛にお答えの返信メールを送りますので、お間違いのないようお願いします。

*施工予定のご住所

※現在、1都3県に対応しています。

*市区名(例・江戸川区、市川市)

※市・区までで構いません。

家のタイプ
新築一戸建て新築マンション 一戸建て
マンション 古民家 その他

ご希望の壁(複数選択可)
漆喰(しっくい) 砂漆喰(すなじっくい) 聚楽壁(じゅらく)
珪藻土(けいそうど) ジョリパッド(店舗のみ)
※迷っている場合など、複数選択可

模様・パターン・色(複数選択可)
おさえ仕上げ(平ら)パターン仕上げ(模様つき)カラー・白
カラー・白以外

お部屋のタイプ(複数選択可)
洋室(壁のみ)洋室(天井のみ)洋室(壁と天井)
和室(床の間なし)和室(床の間あり)その他
※床の間は和室に見られる掛け軸や活けた花などを飾るへこみの場所です。

施工する予定の壁の状況(複数選択可)
ビニールクロス 土壁 板張り
コンクリート プラスターボード タイル
カビが見られる アクが見られる めくれが見られる
クラック・ひび割れが見られる
※プラスターボードは石膏(せっこう)ボードともいいます。

あれば図面、立面図、お部屋の写真をお送りください。


図面、立面図、お部屋の写真その2


図面、立面図、お部屋の写真その3

※画像を3枚以上送りたい場合は、この登録フォームで2回目を送信してください。

ご質問、ご要望などがあればお書きください。
※施工予定のお部屋の床面積が何畳か、わかる範囲でお知らせください。



その他、簡単なご質問等は「info@sikkui.com」に直接お送りください。
———————————————————————————————-

お客様の声

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

ページ上部へ戻る