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実際にコテを使って壁に漆喰を塗っている様子を収めたYoutube動画です。
代表の舟山が塗っています。

動画を見る際に、動画画面の右下にある歯車マークの設定をクリックし、480pを選択することで画質が良くなります。

 

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カラー・白カラー・白以外

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新築一戸建て新築マンション一戸建て
マンション古民家

お部屋のタイプ(複数選択可)
洋室(壁のみ)洋室(天井のみ)洋室(壁と天井)
和室(床の間なし)和室(床の間あり)その他
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ビニールクロス土壁板張り
コンクリートプラスターボードタイル
カビが見られるアクが見られるめくれが見られる
クラック・ひび割れが見られる

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図面、立面図、お部屋の写真その2


図面、立面図、お部屋の写真その3

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ごあいさつ

 
皆さん、こんにちは。
私は左官大吉代表の舟山大佑(フナヤマダイスケ)と申します。
年齢は33才で、現在は千葉県白井市の商工会青年部に所属しています。

左官屋大吉舟山

私は、二十歳で左官の親方に弟子入りしました。親方のもと十年修行して三年前に独立し
それと同時に商工会に入り、青年部にも入部しました。

青年部では、地元の多くの先輩方と知り合うことができ、
仕事の幅が広がり、三年経った今では毎日忙しくさせて頂いてます。

私が弟子入りした会社は愛知県にあります。
事務所がある長屋に寝泊まりさせてもらい、
朝早くから夜遅くまで左官の修業をさせて頂きました。

親方の会社は名古屋のお寺の茶室の壁や外壁の漆喰などの在来工法の左官から、
今では出来る職人が少なくなったと言われている
玉砂利の洗い出しやモルタルの掻き落としなどを専門で請け負っておられました。

使用する材料は、漆喰、土、色モルタルだったので、
入社したばかりの私には材料運びしかやらせてもらえず、
材料にさわれるのは仕事が休みの日曜日だけ・・・

二年間欠かさず日曜日に会社の倉庫で壁塗りの練習をして、
現場では社員全員が使う材料を一人でまわせるようになり、
三年目からようやく現場でコテを持たせてもらえるようになったんです。

それからさらに四年間みっちり修行をしました。
そしてとうとう、一人で一から十まで出来るようになり、
私は地元の関東で独立したいと親方に申し出ました。

最初は反対されましたが、私の熱意を感じ取って下さり、
その後は何も言わずに送り出して下さいました。
この件に関しては、親方に本当に感謝しております。
親方の
『これからの時代の職人は、何でもできるようにならなくてはいけない』
という言葉が特に心に残っています。

千葉に帰ってきて、左官屋のあてが全くなかったので
一年間ハウスメーカーが建てる新築の傷直しのアルバイトすることに。

本当にやりたい仕事ではありませんでしたが、
そこで知り合った工務店の社長から
大工さんや塗装屋さんの手伝いを紹介してもらいました。
さらにそのつながりで左官の仕事を頂くようになり、徐々に仕事が増えだしたのです。

そんな中、愛知で一緒に働いていた兄弟子に商工会を勧められ、
地元白井市の商工会青年部に入りました。

青年部に入った当初は、仕事がほとんどない状態が続いており、
青年部の先輩のツテで仕事をいただいたり、
先輩から直接私に左官の仕事を頼んでいただきました。
今でも青年部の先輩方には大変お世話になっております。

青年部では祭りの準備や片付けの仕事というのもあります。
これが結構大変なのですが、同時に楽しさを覚えるようになりました。

祭りの準備に参加することで徐々に私の顔が広まったといういい出来事もありました。
そのつながりで、仕事までもらえるようになったんです。

これからも地域の行事に参加しながら、
ここ千葉県の白井市から左官を盛り上げていきたいと思っています。
私の住む白井市は、昔から農業をやられている方の家など、
房総特有の古民家が数多く残っています。
私も梨屋さんに築六十五年の房総特有の古民家を貸して頂き、そこに住んでいます。

私が左官を始めた理由は
『自然の木や石を現代の建築と自由に融合できる職業である』
と思ったからです。

実際木組みされた柱に竹で網目状に下地を作り、泥を塗り、
仕上げに漆喰が塗られているような家に住むということは、
私にとって重要なことでした。

木と土に囲まれて生活をする事は、六十年前の日本では当たり前でした。
日本の歴史が始まって以来、日本人は木と土に囲まれて生活してきています。

ですが、ここ数十年で大きく変わってしまい、
竹を組んで泥を塗るという在来工法から
断熱材を敷き詰め、ボードで塞ぎ、クロスを貼る
という工法になりました。

現代のクロスで仕上げる家と、在来工法の家と住み比べる事で初めて
在来工法の良さと現代建築との違いを知ることができたのです。

古民家は軒が深く、縁側があります。
縁側には一日中光が差し込みますが、
それより奥の部屋には軒が深いため、光が差し込みません。

この為、夏は現代の住宅より涼しく暮らす事ができます。
しかも、単純に日影が多いからというわけではなく、
竹と木と土だけで壁を作っていますので、必ず隙間ができます。

木や土や漆喰は、湿気を吸うという性質があるため、
一日中日光の当たらない部屋で外壁に接している部屋でも、
カビが生える事はありません。

土や漆喰は湿度が高ければ湿気を吸い、
外気より内気の湿度が高ければ湿気を吐き出すという性質があります。

しかも、冷蔵庫やトイレのにおい取りに使う木炭と同じように
消臭の性質も持っています。
土壁は呼吸すると言われているのは、このような性質があるためです。

一方、冬の古民家ですが、
木組みされた柱と梁に竹と泥と漆喰で塞いだ壁は隙間ができ、
そこから冷気を通すため、北側の日の当たらない部屋はかなり冷え込みます。

暖房で部屋を暖めても、消したらすぐに元の室温に戻ってしまいます。
しかし、結露はありません。

現代の住宅は、構造上隙間ができにくいのと、
クロスで内壁を覆っているため隙間がありません。

そのため、冬は結露し、その周りにはカビが生えます。
カビは健康を阻害する事がある為、換気やカビ取りが必要になります。
冬は寒さ対策が必要になりますが、
外気に近い新鮮な空気の中で暮らす事が出来ます。

このように夏は暑さが厳しく、冬は寒さが厳しい日本の気候において、
木と土の家は日本人が健康で快適に暮らせる家なのでしょう。
私の兄弟子が三重県の伊賀で左官屋を営んでおります。
伊賀では、竹で組まれた下地に泥を塗り重ねる家が
今でも、毎年たくさん建てられています。

土蔵も多く残されていて、書物や野菜などを保管して、
昔と変わらない生活を送っている人が大勢います。

地域の人が
昔の建物が日本の気候に合っているという事を本当に理解していて、
そこに豊かな暮らしがあると知っていたからだと私は思います。

竹や泥の問屋の減少や竹を編んで泥を塗る職人の減少などで
関東で在来工法の家を建てるのは厳しくなってしまいました。

しかし、私は諦めません。

青年部活動を通じて
多くの人に在来工法の素晴らしさを伝え、
また自分自身も研究し、
技術を磨きながら一左官屋として続けていきたいと思います。

商工会2

photocat

 
塗り壁左官大吉
↑一緒に仕事をしている弟の健一です。

 

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漆喰リフォーム画像1

5000年の壁材としての歴史を持つ漆喰とは

漆喰とフレスコ画
ギリシャ文明、ローマ文明、インカ文明を支えてきた漆喰。
漆喰と聞くと、日本独自の文化だと思われる方がいらっしゃいますが、実は5000年も前から世界中に存在する壁材です。

なんと、エジプトのピラミッド内の壁画の下地には、漆喰が塗られています。
1495年に制作されたかのレオナルドダビンチの名作「最後の晩餐」の下地も漆喰なのです。

ちなみに漆喰が日本に入ってきたのは約1300年前。
大陸から伝来したと言われています。

漆喰は『しっくい』と読みますが、これは、漆喰の元となる石灰(せっかい)が
唐音読みすると『シーフィー』になるため、日本ではしっくいと呼ばれるようになったそうです。

この『漆喰』という漢字になった理由はいまだに明らかになっていません。
ちょっとしたミステリーですね。

漆喰は、数千年、数万年前の古代の海の
貝やサンゴ礁の死骸が固まってできた石灰岩からできています。
後にくわしくご説明しますが、
漆喰は壁に塗った後ゆっくりと二酸化炭素を吸収していき時間をかけて元の石灰岩、石に戻っていきます。

漆喰を壁に塗るということは、自然素材に囲まれて生活するということ、
人類5000年の壁材の歴史を部屋に取り入れるということなのです。

漆喰なまこ壁
お城や蔵によく見られる網目状の部分はなまこ壁と呼ばれています。これも漆喰の一つの形です。

 

なぜ今漆喰が再度注目されているのか

現在、日本の住宅の内壁は約95パーセントが塩化ビニールクロスです。
自然素材を内装に使ったお家は5パーセント未満となっています。

一方、アメリカでは天然素材と塩ビクロスの比率が20対1です。
これは、日本とは真逆の数字です。

漆喰はヨーロッパやアラブ、アメリカなどでは今でも多く使われています。
それだけでなく、海外の世界遺産に登録されているような歴史的建築物には漆喰が使われていることが多いです。
日本でも、姫路城などのお城の外壁や内壁にも使われていますし、その他の国宝建築物、重要文化財にも使われています。

千葉県しっくいリフォーム2

ではなぜ現代の日本では漆喰を塗っている家が少ないのか。
その理由を順を追ってお話ししていきます。

江戸時代

“火事と喧嘩は江戸の華”という言葉がありますね。
当時は今と比べ物にならないくらい火事が多かったといいます。
そこで漆喰の燃えない性質『耐火性』に注目が集まりました。

江戸時代には役職の高い・家柄のいい屋敷にしか漆喰は使われていませんでした。
基本的に漆喰は高級な壁材とされていたためです。

しかし、あまりにも火事が多かったため、一般の家にも漆喰を普及させる政策がうたれました。
(1657年の『明暦の大火』以降だと言われています)
その後、町家や武家屋敷にも漆喰が使われるようになったのです。
このころまでは、日本の家屋の多くに漆喰が使われていたことになりますね。
そしてその後、戦争によって漆喰が淘汰されてしまうことになります。

第二次世界大戦

第二次世界大戦が終わった後、多くの住宅が倒壊してしまいました。
日本は早急に国民が住む家を確保しなければならなくなったのです。

当時はとにかくたくさんの家を
“早く、簡単に、大量に”建てないといけなかったので
建築業界自体が時間のかかる湿式工法から短時間で大量生産できる乾式工法に変わっていきました。

ここで、漆喰は石油系建材やセメントにとってかわられてしまいます。
漆喰塗り壁は湿式工法といって、水を使用し乾くのを待つ作業が必要だからです。

こうして、日本から漆喰が減少してしまったのです。
しかし、近年になって再度漆喰が注目されてきています。

エコブーム・健康志向・シックハウス問題

日本人はこれまでの『新しい物好き、大量消費』の考え方から
『古き良きもの、エコロジー、健康』に目を向けるようになりました。

見栄を張るよりも、自分自身を大切にしたいという考え方になったように思います。
『家や家具にお金をかけるよりも、ブランド物や洋服にお金をかけたい』
という考え方から、
『安くても質のいい洋服を探したり、自分が長くいる空間である“部屋”をよりよくしたい』
という考え方に変わってきたと感じます。

そこで、漆喰(しっくい)が再注目されるようになりました。
・自然素材なので最後は土に還る
・シックハウス症候群・重度ではない化学物質過敏症・アレルギー・アトピー・ぜんそく対策になる
・壁材としての歴史が5000年もある

漆喰は今の時代にマッチしているのです。

 

シックハウス症候群

シックハウス症候群
住んだとたん『頭痛、吐き気、鼻血』患者100万人??
あなたの家大丈夫!?

なんだかすごい見出しですが、これは2000年7月25日の大手新聞に実際に書かれていたことです。
シックハウスという言葉がマスコミに出始めたのはちょうどこのころ、2000年の夏でした。
症候群というのは英語でシンドロームになります。
人の体や内面、心などに異常な症状が見られたとしても、いろいろな原因が考えられる場合や、原因がはっきりとわからなかった時に、仮の病名としてつけられるものです。

シックハウス症候群は化学物質過敏症に近い症状とされています。
化学物質過敏症になると、微量の化学物質を吸い込むだけで体に悪影響が出てしまい、日常生活が困難になります。

化学物質過敏症、シックハウス症候群は花粉症に似ていて、はじめのうちは吸い込んでいても何も症状がでませんが、体の中の許容範囲を超えてしまうといきなり症状がでてきます。

花粉症も、去年までなんともなかったのに、今年いきなり発症した・・・ということがありますよね。
コップの水が少しずつ溜まっていき、溢れた時に症状があらわれてしまうイメージで、このコップの大きさは人によって異なります。
化学物質過敏症も同じです。
コップ(許容範囲)がいっぱいになっているので、今度は微量の化学物質が体内に入っただけでも発症してしまうのですね。

発症者の反応を引き起こす化学物質は以下のようなものがあります。

防虫剤、家庭用殺虫剤、ペン、たばこの煙、シャンプー、消臭剤、防臭剤、洗剤、芳香材、灯油、印刷物、車の排気ガス、住宅の塗料や新建材から出る化学物質など

ええっ!こんなものまで!!と驚いてしまうものもありますよね。
これらを避けていくとなると、日常生活さえ困難になってしまうでしょう。

日本ではシックハウスという言葉が先行しましたが、アメリカではシックビルやシックスクールという言葉の方が先につくられました。
共通していることは、化学物質が多く発生している建物の中で発症しているということです。
シックハウス症候群は、家の中の塗料や石油化学建材などからでるVOC(揮発性有機化合物)を吸い込んでしまうことで発症します。
VOCのなかでも、ホルムアルデヒドは特に有名です。

そして何より問題なのは、人によって症状が全く異なることです。
これがシックハウス症候群の発見を遅くした原因だと考えられています。
症状は以下の通りです。

シックハウス症候群の症状例

イライラする

怒りっぽくなる

頭が痛い

吐き気がする

咳がでる

耳鳴りが止まらない

けいれんすることがある

めまいがする

目が充血する

関節痛がひどい

息苦しいが理由がわからない

ぜんそくの症状が出る

アトピーになってしまう

心臓の鼓動が早くなる

トイレの回数が増える

下半身が冷えやすい

子供が泣き出す

子供が不機嫌になる

一見すると別の病気の症状に見えるので、一昔前はお医者さんに診てもらっても原因がわからないことがありました。ホルムアルデヒドなどのVOCが原因になっているとはお医者さんも考えつかなかった為です。

今ではシックハウスという言葉が定着しているので、お医者さんもその可能性に気づいてくれることと思います。
もし上に書いたような症状がでるのであれば、早めに対処していきたいものです。

シックハウス症候群になってしまうタイミング

シックハウス症候群になってしまうタイミングで一番多いのは、新築の家やリフォームしたての部屋で生活しはじめた時です。
加えて、貼ってある塩化ビニールクロスをはがす時も、ものすごい量のVOCが室内に漏れ出します。
アレルギーやアトピー、ぜんそくも、上の2つのタイミングで起こることが多いと言われています。
新築の家やリフォームされたばかりの部屋に入ると、鼻にツンとするにおいを感じます。
においの正体は、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)である可能性が高いです。
石油建材や接着剤が温度によって蒸発し、家の中に充満してしている状態です。
せっかくがんばって家を建てたりリフォームしたのに、ご自身やご家族がシックハウス症候群になってしまったら悲しいですよね。
シックハウスの症状は人によって異なりますが、咳き込み・頭痛・皮膚炎・耳鳴り・目の異常・便秘や下痢などの症状を引き起こします。
漆喰(しっくい)は、このシックハウス症候群対策として注目されている壁材なのです。

 

ホルムアルデヒドについて

シックハウス症候群の原因になる揮発性有機化合物(VOC)についてお話ししていますが
その中でも、ホルムアルデヒドという化学物質の名前が出てきました。
よくわからない名前だな・・・と思われるかもしれません。
しかし『ホルマリン』ならわかりやすいかもしれませんね。
ホルムアルデヒドは水に溶かすと生き物の標本を保存するホルマリンになります。

ホルマリンをじかに吸い込んだら体に悪そう!
というのは直感的にお分かり頂けるでしょう。

WHO【世界保健機関】の有機性室内空気の汚染物質の分類によると
実はホルムアルデヒドは揮発性有機化合物(VOC)ではなく
超揮発性有機化合物(VVOC)に分類されています。
沸点が低いほど揮発・蒸発しやすいのですが
シックハウス症候群問題でたびたび名前が出るホルムアルデヒドは沸点が非常に低いのです。

超揮発性有機化合物(沸点の範囲:0~50-100℃)
ホルムアルデヒド、クロロホルム、アセトンなど

揮発性有機化合物(50~100-240~260℃)
トルエン、ベンゼン、キシレンなど

半揮発性有機化合物(240~260-380~400)
DEHP(可塑剤)、有機リン系農薬など

沸点が高いからといって安心できません。
沸点が高くても揮発しやすい物質も多いので要注意です。
数百度という沸点でも、わずかに液体表面から気体になっていたり
粒子になって部屋内に漂っています。

ホルムアルデヒドは常温では気体で存在しており
人の呼吸で体に取り込まれるので、とても危険な物質です。
フローリング、合板、壁紙、家具に使われている接着剤などに使われています。

シックハウス症候群の簡単にできる対処法は部屋の換気をこまめに行うことです。
これである程度ですが緩和できます。
そして、もう一つの対処法は漆喰を部屋の壁に塗ること。
漆喰にはホルムアルデヒドなどのVOCを吸着し分解する性能があるのです。

グラフ3

 

カビが体に与える悪影響

結露と漆喰
古いお家に入ったとき『なんだかカビくさいな』と感じたことはありませんか。

外目ではわからなくても、お部屋のクロスの裏側にはカビがびっしり!ということもあります。
そうなるとカビのにおいがして当然です。

においだけならその場を過ごせば問題ありませんが
実はこのカビのにおいは体に悪影響を与えます。
アトピー、アレルギー、ぜんそくは
カビが原因となっていることが非常に多いのです。

住宅の中で発生するカビ菌は約60種類。
中枢神経や内臓、脳を侵すものから鼻炎、水虫の原因となるカビもあります。

カビは温度が28度、湿度が80パーセント以上になると活発になり、ゴミやチリを栄養源としています。
塩化ビニールクロスを壁に付けている化学糊(のり)もカビの栄養源になっています。
こう考えると、住宅内部はカビの大好きな要素でいっぱいですね。

カビを大繁殖させてしまう一番の原因は高い湿度をカビに与えてしまうことです。

夏場、喫茶店などで水をもらったときグラスの外側に水滴が付いていることがありますが
暖かい空気が冷やされると結露が起きます。

冬場、家の外は寒いのに、室内の温度が暖房などによって温かくなると
湿気を通さない塩化ビニールクロスの場合、暖かい側の室内が結露してしまいます。
日本の住宅寿命が短命だといわれている最大の理由がこの結露です。

結露がおこることで、カビだけでなくダニ・シロアリなどが増殖し、住宅を食い尽くしてしまうのです。
それでは、カビ菌が人の体に与える悪影響を見てみましょう。主に下の3つです。

・真菌症(真菌は病気を引き起こすカビのこと)
・アレルギー
・中毒

真菌症(カビ病)

人の器官や内臓、皮膚にカビが繁殖すると
真菌症になります。
カビ菌は300種類以上の毒を発生させていることが
わかっています。

アレルギー

部屋にカビ菌や胞子が飛んでいてそれを人が吸い込むと免疫反応で体から菌を追い出そうとします。
この免疫反応が過剰に起こってしまうことを“アレルギー反応”と呼びます。

カビの菌糸から発生する酵素が化学反応することで揮発性化学物質(VOC)が発散し
これがアレルゲンになるという研究結果がでているように
カビ菌を放っておくと
ぜんそく、気管支炎、胃腸炎、鼻炎、結膜炎などの目の病気を引き起こしてしまいます。

中毒

カビの毒を吸い続けると麻痺や痙攣など神経に影響がでたり
毒の中には発がん物質を含んでいるものさえあります。

カビ臭い部屋にいると危険だ!このように感じて頂けましたでしょうか。
でも、カビ臭い部屋にずっといると、人には環境に適応する力があるのでそのにおいになれてしまうのです。
家の住民は気づいていないのに、訪問者にとってはカビのにおいが気になるということもあるでしょう。
恥ずかしいことかもしれませんが、一度外部の人ににおいを確認してもらうといいかもしれませんね。

漆喰の防菌性

ここからすこし「漆喰とカビの関係性」についてお話しします。
漆喰には防菌性というすばらしい機能があるのですが
漆喰に殺菌作用があるのは内部が強アルカリ性のためです。

ヨーロッパのワイン工場や生ハム工場、日本の酒蔵などの建物には漆喰が多く使われています。
これは余計な菌を建物内部に入れない為と、室内を防菌するためです。

日本の住宅の95パーセント以上に使われている塩化ビニールクロスにはこのような防菌性、防カビ性がありません。
そのため、カビを防ぐための薬剤が注入されていることが多く、
この薬剤が、シックハウス症候群の原因にもなっているのです。

一方、漆喰には防カビ性が備わっているので余計な化学物質である薬剤を使わなくて済みます。
それだけではありません。
漆喰はカビ菌だけでなくインフルエンザ予防にもいいといわれているのをご存知でしょうか。

ニュースでご覧になったことがあるかもしれませんが、
鳥インフルエンザが発生すると白い粉を散布していませんか?
実は、あの白い粉の正体は“石灰”です。
漆喰は石灰岩が原料ですのでインフルエンザ対策にも漆喰が向いているのはおわかり頂けると思います。
漆喰は99パーセントのインフルエンザウイルスを除去するという研究結果もでています。
室内の防菌、防カビ、防インフルエンザ対策には漆喰がおすすめです。

 

アトピーについて

アレルギー・アトピーとVOC
住宅の建築方法は国や地域、建築会社によって異なりますが、
現代の日本の住宅には、多い場合で家一軒に対しドラム缶1杯分の接着剤が使われていると言われています。

この接着剤が天然糊であれば問題ありませんがこれは化学接着剤による接着工法です。
ほとんどの場合で化学糊が使われています。
そして接着剤以外も合わせれば、日本の建築には459種類以上の合成化学物質が使われています。

このことを聞いて、ぞっとする人も多いのではないでしょうか。
そして、ホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)は
人間の体にとって異物になるので吸い込むとアレルギー源になってしまうのです。

VOCはシックハウス症候群だけでなく、アレルギーにも関係してきます。
このアレルギー反応はみんながみんな同じではなく人によって異なるので、
他の病気を疑ったり、いつまでたっても原因がわからないということにもなりかねません。

アトピー環境研究会の1997年度の調査研究中間報告書によると、アトピーが発症するタイミングは圧倒的に新築の住宅に多いと記述されています。

これはシックハウス症候群と同じですね。
新築の家やリフォームしたての部屋で生活し始めたくらいが、一番シックハウス症候群やアトピーを発症しやすいということになります。
新築住宅の方が、石油化学建材や接着剤から漏れ出すVOCが多いからでしょう。

アトピーはダニの死骸などが原因になっていることも多いのですが、新築の家にダニがいるとは考えにくいので、新築の家ではVOCが、それ以外の場合ではダニの死骸などがアトピーの原因になっていると考えると納得できます。
あとは、リフォーム時に塩ビクロスをはがすとき、そして、新しい化学のりで塩ビクロスを張り付ける時です。
もちろん、アトピーは食事やストレスも関係してくるので、一概にアトピーの原因がVOCとカビのせいだけとは言えないので、アトピーになったタイミングがいつだったかを考えることで、原因が突き止められるかもしれません。
【ちなみに、ダニとカビは大きく関係しています。漆喰には抗菌性があるので、カビの発生を防ぐことができます。】

⇒自然食を試したけどアトピーが治らない
⇒『空気』が原因になっていると考える
⇒お部屋をリフォームする
⇒貼られている古い塩ビクロスをはがすことでVOCが大量に漏れ出す
⇒新しい塩ビクロスを貼るために使った化学糊から大量のVOCがでる
⇒結果アトピーがひどくなってしまう
(※すべてのビニールクロスからVOCがでるということではありません)

もしかしたらこのようなサイクルを送っている人もいらっしゃるかもしれません。
これではアトピーが改善していくとは考えずらいですよね。
だからこそ、お部屋の壁をリフォームする際には、漆喰などの自然素材を取りいれたほうがいいと考えます。

アトピーとアレルギーの違い

アトピーとアレルギーは似ているので混同してしまうことがありますが、以下のように分けるとわかりやすいかもしれません。

アトピー・・・アトピー性皮膚炎、気管支喘息
アレルギー・・・食物アレルギー、花粉症、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎

お医者さんの間でもアトピーとアレルギーは混同してしまうことがあるようです。

『アトピー』という言葉はギリシャ語で「奇妙な・不思議なもの」
『アレルギー』という言葉は1906年にオーストリアのウィーンの小児科医のピルケーという人が提唱した言葉で、過敏な反応・免疫反応の異常のこと。
この2つは専門家の間では厳密な区分けがされています。

 

化学物質過敏症について

化学物質過敏症は、症状が重度の方から軽度の方、一時的に化学物質過敏症になっている方などさまざまな症状の形があります。
重度の方になると、シックハウス症候群よりも症状は重くなります。
シックハウス症候群だった人が化学物質過敏症になるケースが多く、一度発症すると一生気を付けて生活しなければならなくなります。

化学物質過敏症(以下CS)で一番身近なものは花粉症です。
去年まではなんともなかったのに、今年いきなり花粉症になった!という人も多いでしょう。

花粉症は、そのシーズンを過ごせば症状が治まりますが、重度のCS患者さんの場合はそうではありません。

病院、歯医者に行けない。
介護ヘルパーのにおいに反応してしまう為、介護にも来てもらえない。
食材にも反応してしまう。
ガスコンロのガスのにおいに反応してしまう。
インクのにおいにも反応してしまう。

CSを発症してしまうと、仕事ができなくなったり、入院さえままならなくなったりし、食べ物にさえ苦労してしまう可能性もあるのです。

シックハウス症候群の場合は、「現在住んでいる場所の汚染がひどい」という状況であり、住んでいる家から引越しをするか正しいリフォームをして建材を変えるかすればなんとか暮らしていける場合が多いのですが、重度のCS患者さんは、微量の化学物質で体が反応してしまうので、体が反応してしまう対象が多すぎて引越しだけでは対処しきれません。

CSを治そうとしてはじめに思いつくのは
・田舎に引越ししよう
・自然建材、無垢の木を使った家やそれらの素材を使ったリフォームをしてみよう
ということなのですが、これらは安易におすすめできません。

田舎の家でも、築20~30年の住宅はシックハウスの建物ばかりであり、自然建材や無垢の木からも、天然の化学物質が出ていることがあるからです。

木は成長するときに、害虫から自分の体を守るために、さまざまな天然の化学物質を出します。

このなかには、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドもあります。
新しい木材ほど揮発濃度が濃くなります。
昔の住宅は、現代の住宅よりも気密性は低かったので、揮発濃度が薄くなるスピードも速かったのですが、気密性が高い現代の住宅で木材を使った板張りを行う場合は気を付けなければなりません。

お部屋の大部分をスギ、ヒノキ、パイン材などの木材で板張りにすればきっとCSが治るだろうと思いリフォームしたのに、住んでみると思った以上ににおいがきつかったため、結局住めなかったという話もあるようです。

そして、アレルギー持ちの人やアトピー性皮膚炎の人が、アレルギーやアトピーにはヒバがいいと聞きお部屋をヒバの板張りにして失敗したというケースもあります。
ヒバからはヒノキチオールという化学物質が出ているので新しい別の症状が発症してしまったり症状が悪化してしまったりしたというお話を聞きます。

スギ、ヒノキ、パイン材は針葉樹木材なのでにおいがきついということを事前に知っていれば、ヒバからはヒノキチオールが出ているということを知っていれば、このようなことにはならなかったでしょう。

CS患者さんは、とにかくにおいに敏感です。
内装を木材ばかりにすることには注意が必要だということですね。

 

重度の化学物質過敏症患者さんには漆喰はおすすめできません

その理由には、漆喰を壁に塗る際に必要になる糊(のり)が関わってくるのですが、糊の種類は大まかに分けると天然糊と化学糊があります。

シックハウス症候群の方の場合は、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)を避けるために天然糊を使った方がいいと書きましたが、この天然の糊は、はじめにきつめのにおいが出る傾向にあります。
重度のCS患者さんはにおいに敏感な方が多く、この天然糊のにおいに反応してしまうことがあるようです。

においを抑える漆喰の配合をする場合、天然糊よりも化学糊の方がいい場合もあります。
天然糊はにおいが落ち着く期間が長めです。接着剤(バインダーなど)を使う場合は、塗った当初はにおいがでてきますが、乾燥すればほとんどにおわなくなります。

シックハウス症候群やCSというのは人によって症状がさまざまです。
そのため、トータルで見てにおいを減らした方がいいのかVOCを減らした方がいいのかを考える必要があるということですね。

糊だけでなく、漆喰そのものにもにおいはあります。
主原料の消石灰は、多少ですが石のようなにおいがします。時間がたてばにおいはなくなっていくのですが、重度のCS患者さんはこのにおいに反応してしまうケースがあるようです。

この項では、化学物質過敏症についてお話ししました。

今までに、シックハウス症候群やアレルギー、ぜんそく、アトピーなどについてもお話ししてきましたが、これらの要因は人によって原因が本当にさまざまなので、症状を改善するための方法は一つではないと思います。

発症の原因に共通点があるとすれば、新築のお家、リフォームしたてのお部屋に危険が潜んでいるといえます。
天然素材のお家、無添加住宅が安心安全と思いきや、これらのお家でさえ、木からでる天然の化学物質によってCSを発症してしまう例もでています。

においに敏感な人や、自分がCSやシックハウス症候群かもしれない!と思う人は、新築のお家に入る前に、少し時間を置くことをおすすめします。

リフォームする場合も、リフォーム中はその部屋に入らなくてもいい環境を作っておくといいでしょう。

CSやシックハウス症候群、アレルギー性鼻炎などのアレルギー、アトピー性皮膚炎などアトピー、ぜんそく等になっている原因は全く異なるのではなく、関わりあっているということがわかっています。

やみくもに「天然素材はいいものだ」という認識を持たずに、トータルで見て一番自分に合っている素材は何か、と考えた方が得策です。

シックハウス症候群と化学物質過敏症、アレルギーやアトピーの関係

 

『空気』が危ない

空気のために漆喰リフォーム
次は、人が吸う空気のお話しです。
人間が一日に呼吸する空気の量は約20立方メートルで、
空気、食べ物、飲み物と体内に入れるものをすべて合わせて100パーセントとするならば
この20立方メートルはなんと80パーセント以上になります。

食べ物や飲み物の添加物を気にしている方は多いですが
同じく体内に入れている空気の“添加物”については
気にしている人はあまりいません。
空気は、食べ物・飲み物よりも5倍も多く体内に入れているのにです。
(1日に食べる量は約2kg、飲む量は約2リットルです)

その体内に入れる空気の量のうち
57パーセントを室内で、26パーセントを屋外で吸っています。

グラフ2

(室内化学物質空気汚染調査研究委員会資料より)

つまり、1日に体内に入れる物質の総量のおよそ40パーセント以上が
室内の空気ということになりますね。

お父さんであれば仕事先のオフィスの
お母さんであればオフィスやご自宅の
息子さん娘さんであればコンクリート造りの学校の空気を吸っています。

シックハウスだけでなく、シックビル、シックスクールという言葉があるように
家、職場、学校の空気はVOC(揮発性有機化合物)が混ざっていることがほとんどです。

自宅に帰れば安心かと思えば
今の日本の住宅の内壁は95パーセント以上が塩ビクロスです。
そこからもVOCが漏れ出している可能性があります。

そうすると逃げ場はありませんね。
公園で休んでいても、車からでる排気ガスを吸ってしまうでしょう。
これだと、体に害のない空気を吸うことさえ難しく感じてしまいます。

対処法はいろいろとあるのですが、
すぐできる対処法としては「お部屋の換気をマメにすること」から始めるといいでしょう。
今の住宅は昔と違い、気密性・断熱性ともに優れているので、
換気扇が回っていたとしても空気がこもってしまうことがあります。
こもってしまった空気を入れ替えるためにも窓を開けた換気がおすすめです。
(大きな道路が近くにある場合は車の排気ガスに注意して下さい)

もう一つの対処法は
“ご自宅の壁をリフォームする”ことです。

漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)、じゅらく壁などの塗壁は呼吸する壁といわれているように、
さまざまな長所があります。

わたくしどもは特に漆喰をおすすめしているのですが
漆喰には脱臭性、調湿性、防カビ性、浄化性(VOCの吸着と分解性能)があります。
塩ビクロスとは逆の特徴ともいえますね。

これからは食べ物や飲み物と同じくらい空気に関してこだわる方が増えてくることでしょう。

医療関係者の方がこぞって漆喰を自宅の壁に取りいれていること。
学校、病院、老人ホームに漆喰塗り壁を推奨している専門家の人が多いことから、
漆喰を健康壁として取りいれる人がどんどん増えていくでしょう。
現にそうなっているのを肌で感じています。

お家を丸ごとリフォームとなると多くの資金が必要になりますが
室内壁のリフォームだけであれば比較的リーズナブルな値段で行うことが可能です。
健康的な空気を作り出すためには漆喰壁は本当におすすめできます。

 

漆喰・珪藻土・ビニールクロスの長所と短所

(必ずしもすべてのお部屋で以下の性能が100%発揮されるわけではありませんので、ご了承ください)

漆喰

漆喰の長所

VOC(揮発性有機化合物)の吸着・分解

パターンや色によって、洋風から和風、さまざまなデザインが可能

呼吸する壁といわれている通り、湿度を調湿してくれる

家の中の嫌な臭いをとってくれる(脱臭効果)

燃えないので火事に強い

漆喰内部は強アルカリ性のためカビにくい(部屋内のウイルスも生きにくい)

耐インフルエンザ性

音が通りにくい(防音性)

 

漆喰の短所

ひっかくとキズが入ることがある(これはビニールクロスも同様)

塗りたての時の匂いが気になる人もいる(この匂いは自然のにおいに近いものでVOCではない。時間がたてばにおいはなくなる)

水をはじかない(コーヒーをこぼしたときなどの対処法はある)

普通のビニールクロスの施工よりも工期が長い(湿式工法なので下塗りしたあと乾きを待つ作業があるため)

施工会社、左官屋によって値段がまちまち(ビニールクロスよりも値段が高い)

 

漆喰のその他の特徴

表面がつるつるする

壁材としての歴史は5000年以上

世界遺産や国宝の建築物に多く使用されている

 

珪藻土

珪藻土(けいそうど)の長所

ビニールクロスよりも値段は高いが、漆喰よりは割安感がある

DIY(Do It Yourselfの略・自分で塗る事)しやすい

調湿性は漆喰をしのぐといわれている

色を入れればさまざまなお部屋に合わせることができる

 

珪藻土の短所

表面がざらざらする(どちらかというと内壁よりも外壁向き)

漆喰のような自ら固まる性質がないため、固めるための接着剤などによって珪藻土の原料比率が50パーセント以下の場合が多い(ひどいものになると原料比率が10%未満のものもある)これだと漆喰よりも調湿性が下回ってしまう

 

珪藻土のその他の特徴

壁材としての歴史はここ25年から30年ほど

欧米ではほとんど使用されていない。

 

ビニールクロス

ビニールクロスの長所

平米当たりの値段がとても安い

工事がとても早い

いろいろなデザインから自分の好みのものを選べる

リーズナブルな値段のため張り替えもしやすい

水をはじく

 

ビニールクロスの短所

化学糊をたくさんつかう傾向にある

シックハウス症候群を引き起こしてしまう可能性がある

張る時もはがす時もVOCを発散してしまう

調湿性がないためカビやすい(建物そのものに原因がある場合もあります)

石油からできている

やわらかくするために可塑剤(かそざい)が入っている

 

ビニールクロスのその他の特徴

日本の住宅の約95パーセントがビニールクロスを使っている

クロスというのはもともとは『布』という意味。昔はお金持ちが羊の皮などを部屋の壁紙に使っていたところから、クロスは高級なイメージがあった。そのクロスという名前を引き継いで、現在の塩化ビニールクロスとなったが、ビニールという言葉には安っぽいイメージがあるため、塩ビクロスをクロスと呼んでいるところが多い様子。

以上がそれぞれの特徴になります。

 

漆喰のデメリットについて

次に、漆喰のデメリットについて掘り下げてお話ししていきます。
漆喰のデメリットは

・におい

・キズ

・水をはじかない

・工期(乾燥待ち)

・値札がない

主にこの5点です。

「におい」

漆喰のデメリット
100パーセント天然素材で漆喰を塗る場合、
使用する天然糊(のり)から多少海藻の匂いが出ます。
この匂いが気になる人もいらっしゃるようです。

わたしどもの場合は、
使う糊をお客様と相談しながら決めていきます。

天然糊でなく
化学糊を少し配合するやり方であれば
ほぼ漆喰そのもののにおいになります。
配合は企業秘密なのでここには書けませんが
お客様のお家にご訪問させて頂いた際にご説明させて頂きます。

漆喰のにおいは、文章にすると少し難しいのですが
『じゃまにならない程度の自然な海のにおい』と書くとわかりやすいかもしれません。
自然のにおいというのはいいにおいばかりではありませんよね。
すこしじゃまなにおいも入ってきます。

・天然糊を配合する場合の海藻のにおい
・漆喰自体の自然のにおい

これらを嫌だと感じる方もいらっしゃいます。
しかし、天然糊や漆喰のにおいは時間がたてばだんだんとうすれていきます。

その後は、漆喰がにおいを吸着していき無臭の部屋ができあがっていきます。
無臭の部屋というのは、作ろうとしてもなかなか難しいものです。

たとえば、友人や知り合いのお家に行った時に、その家特有のにおいを感じたことはありませんか。

・ペットのにおい
・熱帯魚を飼っていれば水槽のにおい
・食べ物のにおい

家には生活のにおいがあります。
漆喰には脱臭効果があり『無臭』を実現してくれます。

デメリットと書いた天然糊と漆喰自体のにおいは人によっては気になりませんし、
時間が経過すれば無臭になっていきます。

漆喰リフォームをしたお宅へ後日お伺いさせていただいて、第一に感じることは、
「前まであった生活臭がなくなって、室内空気がとても澄んでいる」
ということです。

目が見えない方が、漆喰が塗られた部屋に入ったとたん、「空気がきれい」と言った有名なお話があります。
空気がきれいというのは、言い換えると呼吸が楽ということです。
デザインで漆喰を選ぶ方も多いですが、この『室内空気をきれいにし、呼吸を楽にする』ことも漆喰リフォームの大きなメリットです。

「キズ」

漆喰は石灰岩からできています。
壁に塗り込んだ後、だんだんと石灰岩に戻っていきます。

強度に関しては強いといえるのですが
表面のキズの付きやすさに関しては
デメリットに挙げる人もいらっしゃいます。

漆喰塗りを施した壁に寄りかかって
(洋服が白くなることはありません)
持っていたカギや金具などを引っかけてしまったとします。
そうすると、漆喰壁にひっかき傷が残ってしまうことがあります。

たとえば、車のボディをカギでひっかくとキズが残りますね。
強度的には車のボディよりも漆喰壁の表面の方が強いのですが
それでもやはりキズは残ります。

普通の住宅に使われている塩化ビニールクロス。
ひっかけばキズは残ります。キズが入ることに関しては同じですが漆喰は塩ビクロスよりも割高です。
だからデメリットの項目に入ってしまうのではないかと考えます。

わたくしどもがお客さんと見積もりなどの話し合いをする時
小さい子供さんがいらっしゃるご家庭やペットを飼っているご家庭には
漆喰壁の表面を強めにする配合方法をご紹介させて頂いています。

この方法は、漆喰にあるものを混ぜて表面の強度を上げています。
キズをつけにくくする手法です。

しかし、100パーセント天然素材で漆喰を塗る場合は
表面の強度を上げることができないので、なるべくキズを付けないように気を付けて頂いています。

やはり「漆喰壁のキズ」は気になるところですが
そのキズでさえ、将来的に味わいに変わる事もあるようです。

小さいころに付けた壁の傷を成長してから見ることで感慨深いものになりますし
漆喰はキズがついても風情があるので気にならないというお客さんもいらっしゃいました。

キズはデメリットかもしれませんが付き合っていけるものだとも感じます。
どうしても気になる場合は、もちろん部分的な補修もできます。

「水をはじかない」

これはメリットと表裏一体なのですが、調湿性がある分、水を吸い込みます。

ビニールクロスは水をはじくのでまったく逆の性質ですね。

水をこぼしたくらいなら乾くのを待てばいいですが
コーヒーなど色の濃い液体をこぼしてしまった場合は
それを漆喰の壁が吸い込んでしまいます。

対策としては、すぐに水を含ませたスポンジなどを押し当てます。

乾いたタオルや布でふき取るのではなく水でコーヒーを押し出していく感覚です。

パンパンと叩くと汚れは取れていくでしょう。
それでも色が残ってしまい、どうしても気になるようでしたら
上にも書きましたが部分的な補修ができます。

「工期(乾燥待ち)」

漆喰は湿式工法、塩化ビニールクロスは乾式工法です。
乾式工法は水を使わないためすばやく仕上げができます。

一方、漆喰は湿式工法なので、下地を塗った後に乾きを待つ作業があります。

クロスの張替えならば、1日から2日で終わる作業も漆喰塗りの工期はプラス1日位はかかります。

※施工面積が広い場合は、1室だけでなく、2室3室と施工する場合がほとんどですが、
1部屋ずつ順番に工事を行うので、3室とも工事の影響を受けるわけではありません。

「値札がない」

和室の漆喰リフォーム

塗り壁施工は、お店で洋服を購入するのとは異なるので
値札というものがありません。

洋室か和室か
天然糊を使うか少々化学糊をまぜるか
部屋の間取りなど

これらによって漆喰リフォームにかかる費用・価格が変わってきます。
漆喰リフォームデメリット
リフォーム業者によって値段はまちまちですが、
1平米あたりの費用はだいたい1万円から2万円の間です。
(詳しい費用に関しては後ほど記述します)

クロス張替えなどはもっと安いです。
これは、漆喰壁のように職人が手で塗り込むのではなく
決まった大きさのものを貼り付けるという作業のため
手間がそこまでかからないからです。

塗り壁にするかクロスにするかを迷っている方もいらっしゃるかもしれませんが
それぞれのメリットとデメリットを見て判断していってくださいね。

 

漆喰は人、環境にやさしい

漆喰は人にやさしい

漆喰は調湿性能でお部屋の湿度を調節して
お部屋の嫌なにおいをなくしてくれます。
漆喰内部の強アルカリ性によってカビを防止し、
インフルエンザなどのさまざまなウイルスを軽減してくれます。
ヨーロッパのワイン工場や生ハム工場、
日本の酒蔵などの建物の内壁には大昔から漆喰が使われてきました。
これは室内に余計な菌を入れない為です。
そして漆喰はホルムアルデヒドなどのVOCの吸着能力が優れています。

Ca(OH)2 + HCHO ⇒ CaCO3 + 2H2
【水酸化カルシウム(消石灰・漆喰)】 + 【ホルムアルデヒド】
⇒【炭酸カルシウム】 + 【水素】

化学式にするとこのようになるようです。

漆喰は環境にやさしい

漆喰の原料となる石灰岩は、太古のサンゴや貝からできています。
石灰には生石灰(きせっかい)と消石灰(しょうせっかい)があります。

生石灰【CaO】は酸化カルシウム
消石灰【Ca(OH)2】は水酸化カルシウムです。
漆喰に水を加えて練りこみ、
乾いていく過程の中でH2Oが離れてCaOにもどらずに
CO2と反応します。
そうすると結果として余ったH2Oが離れていきます。
そして、空気中のCo2を吸収するとCaCO3
つまり石灰岩に戻っていきます。

住宅が解体されることになっても
最後は大地に還っていくということです。

漆喰にはみずから固まる性質があるため、
その分余計な接着剤を使わずに済みます。
接着剤の中でも石油系のものは人だけでなく家、環境に悪影響を及ぼします。
みずから固まっていく性質というのはとても優れた性能なのです。

 

部屋別・漆喰塗り壁リフォームのメリット

お家は
玄関、リビング、台所、寝室、子供部屋、お年寄りの部屋、廊下や階段の壁、
などにわけられます。

ではお部屋別の漆喰リフォームのメリットを見てみましょう。

玄関

家に帰った瞬間に空気のよさを感じることができるでしょう。脱臭性能で玄関付近の嫌なにおいを漆喰がとってくれます。

リビング

リビングに居心地のいい空間を作ることができれば、家族が自然と集まるようになるかもしれませんね。
今では昔のように、家族が1つの場所に集まらず、おのおのが自分の部屋にこもってしまう傾向にあります。
漆喰にはマイナスイオンを出す性能が見られます。人は自然とプラスイオンよりマイナスイオンを求めますので、リビングに漆喰はおすすめです。

台所

漆喰の燃えない性能やにおい吸着性能は台所に向いています。
お母さんはキッチンにいる時間が長いので、お母さんのストレスを軽くすることができるでしょう。
また、これまで料理に興味のなかったむすこさん、むすめさん、お父さんがキッチンに集まり、料理を手伝ってくれるかもしれませんね。

寝室

人が一日に体に取り込む空気の摂取量は、外出時に26パーセント、室内で57パーセントで、残りは飲料や食べ物に含まれる空気です。
室内の空気のうち、寝ている時間に吸っている空気の量は相当な量になるでしょう。寝室の空気がきれいあれば、ぐっすり寝ることができるでしょうし、自然素材に囲まれることで、自然の中にいる感覚にもなります。加えて、漆喰特有の模様が暗がりに照らされれば、なんともいえない雰囲気をかもしだしてくれます。

子供部屋

お子さんが通っている学校や塾はほとんどがコンクリートの建物でしょう。勉強するときは通常、足元を暖めて頭を冷やすのがいいのですが、コンクリートの建物だとこれが全く逆になります。足元にはコンクリートの冷えがきて、頭には暖房があたります。せめてお家の子供部屋は勉強しやすい環境にしてあげたいものです。
漆喰には、断熱性・防音性・VOC吸着性・防カビ性・防ウイルス性・調湿性・脱臭性などがあります。集中して勉強できる空間、カビによるアトピーやぜんそく・アレルギーからお子さんを守るために、子供部屋には漆喰がおすすめです。

お年寄りの部屋

石油化学建材をなるべくつかわない、または100%使わない無添加住宅を推進している専門家の人たちは、漆喰壁を幼稚園、学校、病院、老人ホームなどに使うべきだとおっしゃっています。漆喰壁によるリラックス空間はお年寄りの部屋におすすめです。

廊下や階段の壁

廊下や階段の壁のデザインを変えると家がとても変わった雰囲気になります。漆喰の審美性(デザイン性)は、パターンによってヨーロピアンな雰囲気を作り出すこともできますし、清潔な和室の雰囲気を作ることもできます。廊下や階段の壁を漆喰リフォームすることで家の雰囲気はガラリと変わるでしょう。

ご家族構成と照らし合わせて、こちらを参考にしてくださいね。

 

おとなのリラックス空間に漆喰を~マイナスイオン効果

マイナスイオンと漆喰
家族の健康を考えて自宅の壁を漆喰リフォームするお医者さんが増えているように、健康の専門家が自宅の壁材として取り入れている漆喰。

しかしそれだけではなく、漆喰は上品で気品のある『審美性』のある壁としても注目されているのです。
職人がその手で塗った漆喰壁は、明かりに照らされると模様が映えてとても味わい深くなります。

健康住宅革命に関する書籍の中には、

漆喰の防火性、断熱性、防音性、防カビ性、調湿性、脱臭性と数ある性能の中でも
『美しさ』はメリットのトップに挙げるべきだと書いてあります。
それだけ漆喰の審美性=美しさは壁材の中でも群を抜いているといえるのです。

漆喰リフォームを施した部屋でゆっくり音楽を聴きながらくつろぐ姿をイメージしてみて下さい。
漆喰には防音性があるので音楽の聞こえ方もいつもと違っているはずです。
石油系の化学建材である塩化ビニールクロスではなく自然素材に囲まれている心のやすらぎも感じて頂けるでしょう。

その心のやすらぎとは“マイナスイオン”です。

マイナスイオン

マイナスイオンの前にプラスイオンのことをお話ししておきます。
プラスイオンが多いところにはシロアリ、ダニ、蚊、ハエが生息しやすいです。
見つけたらハッとなるゴキ〇リもプラスイオンを好みます。
マイナスイオン環境で活発になる人間とは真逆の性質ですね。

では、どのようなところにマイナスイオン、プラスイオンは発生するのでしょうか。
プラスイオンは『工場地帯、交通量の多い道路、マンションの部屋』に
マイナスイオンは『滝のそば、森林、木造家屋』の近くに多く発生しています。
みなさんは交通量の多い道路にいる時と森の中にいる時、どちらがリラックスできるでしょうか。
答えはおそらく後者のほうでしょう。

漆喰に調湿性があることはこれまでに触れてきましたが、漆喰は湿気を吸い込んで吐きだす時に空気中の水分を壊し、こまかくちぎります。

これがマイナスイオンです。
(水分が5ナノメートル【1ナノメートルは10億分の1ミリ】よりも小さいものがマイナスイオンです)
漆喰に囲まれた空間にいると心がやすらぐ・・・
これにはれっきとした根拠があるのですね。

おとなのリラックス空間には漆喰がとってもおすすめです。

 

お子さんのために漆喰リフォームをするケース

子供のための漆喰リフォーム
漆喰リフォームをする方はいろいろな理由を持っています。
今回はお子さんのために漆喰塗壁リフォームを行ったケースをご紹介します。

幼稚園、保育園、小学生から高校生の勉強真っ盛りのお子さんのためにリフォームをする理由はどういったところにあったのでしょうか。

理由その1

漆喰の浄化性でホルムアルデヒドなどの
VOC(揮発性有機化合物)などが原因で起こる
シックハウス症候群からお子さんを守るため。

理由その2

健康面を考えて。
漆喰の調湿性や防カビ性でアトピー、ぜんそく、アレルギーから
お子さんを守るため。

理由その3

漆喰塗壁は防音効果が期待できるため
静かな勉強環境を作ることができる。

理由その4

漆喰には耐火性があるので火事対策として。

理由その5

お子さんを“キレる子供”にしないため。

それでは順番にご説明していきます。

 

1シックハウス症候群からお子さんを守るため

現代の日本の住宅の室内壁は約95パーセントが塩化ビニールクロスです。

クロスというのはもともと『布』という意味で
ヨーロッパでは、本当に高級な壁素材として使われてきていました。
その名前の響きだけ聞くとなんだかとてもオシャレなものに感じますが、
日本で使われているクロスのフルネームは“塩化ビニール”クロスなのです。

ビニールと名前に付くと、急に安っぽく感じてしまいますよね。
だから普段はクロスと言っているのでしょうか。

この塩ビクロスを否定する気はありません。
仕上がりは綺麗ですし、何よりお手頃な値段で施工できます。

しかし、この欧米から入ってきた塩ビクロスは本当に日本の気候に合っているのでしょうか。

というのも、日本には春夏秋冬4つの季節があり、気温も湿度も1年間のうちに大きく変化します。

この気温と湿度に関しては、
その2の『調湿性』のところで詳しくお話ししますが
問題は、気温が高い暑い季節と、暖房をフル回転させる寒い季節です。

室内温度が上昇すると、塩ビクロスをやわらかくするために注入されている可塑剤(かそざい)や
塩ビクロスを壁に貼るために使われている化学接着剤が揮発(きはつ)して室内に漏れ出してきます。

これがホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)です。
このホルムアルデヒドには
国で定めた基準値、0.08ppmという数値をオーバーしてはいけないという決まりがありますが、
住んでいる家がこの数値を下回っているのにもかかわらずシックハウス症候群になってしまう方もいらっしゃいます。

人の体はひとそれぞれですから、VOCに対して敏感に反応してしまう人もいるのです。
ちなみに、ホルムアルデヒド以外にも数百種類のVOCが可塑剤や化学接着剤から揮発していることがわかっています。

国で定めた基準があるVOCはたったの数種類です。
他の物質に関しては基準値さえありません。

重複しますが、シックハウス症候群の症状はわかっているだけでもこれだけあります。

1イライラする
2怒りっぽくなる
3頭が痛くなる
4吐き気がする
5部屋にいると咳がでる
6耳鳴りがとまらない
7手足が痙攣する
8ふとめまいがする
9目の充血する
10ひどい関節痛
11胸や息が苦しい
12ぜんそくもちになる
13アトピー症状が出る
14心臓がバクバクする
15頻尿になる
16下半身が冷えてむくんでしまう
17子供が乱暴になったり不機嫌になる

これだけでも多いですが、まだほかにもあるのです。

 

小さい子供に揮発性有機化合物を吸い続けさせて
シックハウス症候群や、ぜんそくなどのアレルギー、皮膚炎を引き起こすアトピーになることから防ぐために
漆喰リフォームをするという親御さんが増えています。

 

2快適な室内環境を作るため

お子さんの健康面を考えて
漆喰の調湿性や防カビ性等で快適な室内環境を作るため。

漆喰にはたくさんのミクロの孔が空いています。
微多孔質構造と呼ばれているのですが、
これが室内の湿気を吸収したり放出したりします。

日本の四季の湿度の変化に合わせた調湿をしてくれるため
室内環境がよくなります。

実はむかしから、日本の家の押入れには漆喰が塗られていました。
押入れというのは日が当たらず、カビが生息しやすい場所です。
そこに漆喰が塗られていたということはそれだけ漆喰の調湿性が優れていたのでしょう。

漆喰には調湿性に加えて『防カビ性』という特色があります。
漆喰の中は強アルカリ性です。
カビ菌でさえ、漆喰内部で生き残るのは困難なのです。
カビはアレルギー、呼吸器疾患、ぜんそくを引き起こします。

お子さんの健康面を考えるならば、
カビには十分に気を付けるべきです。

漆喰がもっている防腐効果は、塩化ビニールクロスなどの石油系化学建材にはそなわっていません。
そのため殺菌剤や有毒防腐剤を添加して加工してあるものがほとんどです。

殺菌剤や有毒防腐剤から蒸発してくるVOC(揮発性有機化合物)を吸い込んでしまうと
シックハウス症候群になる可能性がでてきてしまいます。

漆喰には、はじめから防腐効果があるので
このような防腐剤を添加する必要がないのです。

子供が育つうえで一番大切なことは健康であることだと思います。
そのために漆喰塗壁を選んだ、という人がとても増えてきているのです。

 

3静かな勉強環境を作るため

子供勉強
漆喰塗壁は防音効果が期待できるため
静かな勉強環境を作ることができます。

漆喰の多孔質構造は遮音・吸音性に優れます。
お子さんの勉強部屋だけでなく、お父さんが音楽を聴くための趣味のお部屋にも漆喰はうってつけです。

漆喰塗がほどこされた田舎の酒蔵の中に足を踏み入れると
なんともいえない静かな空間が広がっています。
これは漆喰に遮音性・吸音性があるからです。

騒音がうるさいと、どうしても勉強に集中できなくなります。
少しでも静かな勉強環境を提供してあげたいのであれば、漆喰はうってつけの壁材です。

 

4耐火性があるので火事対策として

現代の石油系化学建材で建てられた建物はとても燃えやすいです。
名前の通り石油で作られているものですから燃えやすくて当然ですよね。

しかし、漆喰は燃えません。
漆喰は壁に塗り込んだ後CO2を取り込みながら元の石灰岩に戻っていきます。
漆喰は不燃建材なのです。

加えて、火事が起きた時に一番怖いのは
実は炎そのものよりも化学建材が燃えることで出る“有毒ガス”です。
特に、ポリウレタンなどのウレタンは燃えると青酸ガスが発生します。

この青酸ガスは一呼吸でも吸ってしまうと
気を失ったり体がマヒしてしまうという恐ろしい症状がでます。

直接炎によってというよりも、有毒ガスを吸って気を失っている間に炎に包まれて
結果的に亡くなってしまうというケースが多いのです。

漆喰は燃えませんし、有毒ガスもでません。
子供さんだけでなく、年配者の方たちのことを考えると
万が一の時にはすぐに逃げられるような万全の体勢をとっておきたいものですね。

 

5お子さんを“キレる子供”にしないため

いつからでしょうか。
“キレる”という言葉がではじめたのは。

子供のイジメ、暴力、
相手を傷つける突拍子もない行動。

見ず知らずの人をいきなり刃物で傷つけたり
車に乗ってはねたり・・・

他人だけでなく、自分の親や兄弟、奥さんや子供までも
傷つけるようなニュースを見かけることが多くなっています。

いまの日本では、昔ならば考えられなかったような
こわい事件がたくさん起こってしまっているのです。

キレるというのはアドレナリンという怒りのホルモンに加えて
ノルアドレナリンという攻撃ホルモンが分泌されて起こる現象だといわれています。

人間だけでなく、
動物も外部から攻撃を受ければアドレナリンが分泌されます。

動物は外敵が現れた時
逃げるか攻撃するかの判断を一瞬で下さなければなりません。
そのため、心拍数、血圧、血糖値が急上昇します。
アドレナリンは生き物が自分の身を守る術としてもっているあたりまえのものなのです。
これをストレス反応ともいいます。

そして実は
現代の子供たちは目に見えない“外敵”によって常に攻撃されています。
その外敵の正体を見てみましょう。

主に2つあります。

1つめは
VOC(揮発性有機化合物)です。

 

VOC(揮発性有機化合物)

現在の日本の建築には確認されているだけで
459種類の化学物質が使われています。
有名なのはホルムアルデヒドです。

VOCの指針値

これらのVOCが化学建材や接着剤、塗料などから揮発していて
子供だけでなく、大人も、おじいちゃんおばあちゃんもこれらを吸い込んでしまっている可能性があります。

誰かに何かをされた、何かを言われたという具体的な何かがあるわけではなく
家にいて、VOCという毒を吸い込んでしまっているだけで体は外部から攻撃されたと判断します。
VOCは神経障害を引き起こしてしまうものもあるので、自分の意志とは無関係に体が反応してしまうのです。

だから
不安で何かにおびえている、
家に引きこもってしまう、
理由がわからないいらだちを家族にぶつけてしまう、
常にイライラしているので
目の前にいる誰かに何かされたら“キレて”しまう・・・

このような行動にでてしまうのです。

そして、もうひとつはコンクリートがもたらす冷ストレスです。

 

コンクリートの冷ストレス

photocat

コンクリートに寄りかかってみた時などに
何とも言えない『冷え』を感じたことはありませんか?

コンクリートは恐ろしいくらいに体の熱を奪い、
人体にさまざまな影響を与えているといいます。

ここで一度、冷えとは逆の「温かさ」を考えてみましょう。

寒い季節にはストーブやヒーターが欠かせません。
最近はただのストーブではなく『遠赤外線』のものが多く発売されています。
この遠赤外線というのは体の表面だけではなく体の芯を暖めてくれます。

遠赤外線は、物質の内部まで熱が届く波長の長い赤外線のことです。
体の芯まで温まると、なんだか心まであったまる気がしますよね。
この暖かさというのは、人間にとってとても大事なことです。

それではみなさん、遠赤外線の逆の言葉を
知っていますでしょうか?

それは『冷輻射(れいふくしゃ)』です。冷輻射は遠赤外線とは逆で物質の表面だけでなく芯まで冷えさせます。

コンクリートは熱伝導率が高いため一度温度がさがると
周りの熱をどんどん奪っていきます。

そのためコンクリートで作られた建物の中にいるだけで
体の熱が奪われてしまうのです。
冷えを感じると人間の体はどうなるでしょう。

まず、免疫力が弱まります。
冷えが慢性的になると大きな病気(ガンなど)になる可能性が高まります。

これだけでなく
イライラしたり、うつ病になったりという驚きの情報もでてきています。
イライラしたり、うつ病になったりするのは
対人関係やその人の性格の問題と思われがちですが
最近になって、冷輻射によるストレスが関係しているのではと言われているのです。

人間は、
体が温まれば心も満たされますが、
冷えを感じるとそれを体への攻撃とみなしてしまうそうです。

その攻撃に対して体が勝手に応戦して
ノルアドレナリンがでて攻撃的になってしまう。

こういった経緯で
冷輻射による冷えはイライラを引き起こします。

イライラがずっと続くと体がもちません。
すぐに疲れてしまいます。
その後、なにもしたくなくなり
ひどい場合は“うつ病”になってしまいます。
冷えというのは、体だけでなく精神面にも影響を与えるのですね。

この頃日本では、無差別に人を傷つける事件が多発しています。

“なんだかむしゃくしゃしてやった”
“だれでもよかった”

これらは、冷ストレスと無関係なのでしょうか。
完全に無関係とも言えない気がします。

それでは、冷輻射に対抗するための対策はあるのでしょうか。

お子さんの学校を変更するのは難しいですが
住んでいる自宅ならば対策を打てます。
自宅ではなるべく自然素材に囲まれた環境を作ってあげて
体感的な冷えだけでなく、
視覚的な冷えも感じないようにしてあげたいですね。

漆喰には断熱効果も見られるので冷輻射対策壁としても力を発揮することでしょう。

 

佐藤嘉一郎さんと佐藤ひろゆきさんの著書である
【土壁・左官の仕事と技術】にはこのような記述があります。

『シックハウス症候群は壁材だけではなく近年の建築材料全体に関する事ではあるが、塗壁工事だけでも、災害や健康面で住民を守る自然素材による工法に戻すことが我々左官に課せられた使命であろう』

壁を自然素材に変えるだけでも災害や健康面でよりよい住まいに変わります。
これがわたしどもが漆喰塗壁をおすすめしている理由です。

 

リフォームのタイミングと動機

リフォームをした方は、いつ、どのタイミングでリフォームを実践したのでしょうか。
いくつか例を挙げてみます。

リフォームのタイミング

家の劣化した部分を見つけた時

生活の変化が起きた時

家族にアトピーやアレルギー、ぜんそくが発症した時

中古マンション・中古住宅を購入した時

田舎暮らしを実現し、古民家を購入した時

お部屋を好きなインテリアデザインに変えて気分を一新したい時

古民家・中古住宅・中古マンションの塗り壁リフォーム

劣化が認められた部分を早めに補修できれば家は長持ちします。
長年放置していると家の他の部分まで劣化させてしまう恐れがあります。
お部屋のカビを放っておくと、それを温床にダニが発生し、シロアリも増殖しやすくなってしまいます。

生活の変化の方は、お子さんによりよい勉強環境を提供したり高齢者の方になるべく清潔なお部屋に住んでもらうためのリフォームです。

「家族がアレルギーやぜんそくを持っているから生活環境を変えてあげたかった」という動機も多いです。
自然素材を使った塗り壁を行うことでアレルギーやぜんそくが改善したケースが多くあるのがその理由です。

中古住宅を購入した直後にリフォームする方が多いのは、内装のデザインを好みに変えたいからでしょう。

これは、好きなインテリアデザインに変えて気分を一新したかった、
という理由にもつながってきます。

洋室の壁に漆喰を塗ることでヨーロピアンなデザインにすることができます。
スペイン・アンダルシア地方のミハス
ギリシャ・エーゲ海のサントリーニ島など
観光地のような雰囲気をだしつつ
お気に入りの家具を揃えれば、
すごく素敵なお部屋に生まれ変わることでしょう。

近年多いのは、このデザイン性を重視した漆喰リフォームです。

 

リフォームする人の動機

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漆喰壁にリフォームするひとは

・漆喰がエコロジーだから
・漆喰は健康壁といわれているから

という考えを持っています。
もちろん、漆喰はエコで健康にいいです。
しかしもうひとつ、他に大きな理由があります。

それは『模様・デザイン』です。
ここ数年で、漆喰はヨーロッパのお家のような雰囲気になる、
というイメージが定着してきています。

むかしながらの伝統的な工法というイメージと
エコ建材でありながら最新のデザイン性も備え持つ。

古き良き、あたらしいもの。
それが『漆喰』の魅力なのではないでしょうか。

実際に漆喰壁にリフォームした方のご意見の中には
こういったものがありました。

・照明に照らされた、漆喰壁ならではのランダムな模様がとてもきれい

・漆喰壁にしたことによっていままでよりも家具が映える!

いままでカビ臭かった暗い雰囲気のお部屋が
漆喰のあざやかな白によって再び明るくよみがえります。
(壁の色は白以外もお選びいただけます)

そして一度お部屋に入れば、いままで感じたことのない
さわやかで透明な空気を感じることができるでしょう。

その他の
『室内の壁を漆喰リフォームした理由』
をご紹介させていただきます。

・部屋のにおいが気になっていたから
【漆喰には、においをとってお部屋を無臭にする力があります】

・加湿器を使いすぎて壁にカビが生えてしまったから
【漆喰の内部は強アルカリ性で雑菌が生き残れないのでカビに強いです。
(インフルエンザにも効果的だという研究結果があります。
鳥インフルエンザが発生したときにまかれていた白い粉は漆喰の元と同じ石灰です)】

・日光ががあたらない北向きの部屋のにおいや湿度対策をしたかったから。おしいれの湿気が気になっていたから。

・洋室のお部屋をヨーロッパような雰囲気にしたかったため
【ライトによってランダムな模様がうかびあがり、オシャレな雰囲気を醸し出します】

人それぞれ、いろいろな理由でリフォームされているのがわかりますね。
これからお部屋のリフォームを考えている方は参考にしてください!

 

漆喰を塗れない左官屋さんも多い

大規模な工事を請け負っている、何十人・何百人いる大手の左官業者さんは、ビル建築時のコンクリート補正やペイント塗りの下地仕事などを行っています。
そういった理由から、(もちろん業者さんごとに異なりますが)大規模工事を請け負っているところよりも小規模で活動している左官屋さんの方が漆喰を扱っている確率が高くなっている気がします。

漆喰を壁に塗るのには専門の技術が必要になりますし、大規模工事と小規模工事ではマニュアルが全く異なるからだと考えられます。

江戸時代の左官屋さんと言えば、漆喰や土壁、京壁などを塗る人でしたが、今ではビニールクロスを貼る人というイメージがあるかもしれません。
しかし、『エコ』『ロハス』(【LOHAS】[lifestyles of health and sustainability]健康と地球の持続可能性を志向するライフスタイルの総称)という言葉が日本で注目されているように、これからは漆喰のような自然素材がどんどん普及していくでしょう。

そこに、私ども“大吉”の存在意義があると考えています。

漆喰を塗ることができる職人さんが減っているのは、その施工金額にも表れています。
現在、木舞をかいて土壁にするような家を建てようとすると、坪100万円かかるといわれているほどです。
これから漆喰や土壁のニーズが高まっていくことを考えると、需要に供給が追い付いていないといえるでしょう。

こういった状況を打破する動きもでてきています。
カリスマ左官と呼ばれる人たちは数年前まで土壁のジャンルで頑張っていたのですが、これからの時代は“漆喰”を盛り上げていこうという風潮になっているようです。

日本の住宅の90パーセント以上の家に使われている塩化ビニールクロスは、実はアメリカではあまり使われていません。
アメリカでは天然素材と塩ビクロスの家の比率が20対1です。
この数字は日本とまったく逆ですよね。

塩ビクロスにはいいところもあるので、お客さんのニーズにもよるのですが、日本に自然素材である漆喰を広めるためにも、もっと一般の人に漆喰を知ってもらうことが大事なのだと感じます。そのための活動を大吉はしていきたいと思っています。

 

漆喰リフォーム費用の目安

左官屋さん
リフォーム関連の書籍を参考に費用を書かせて頂きます。
⇒参考書籍はこちらからご覧ください。

土壁を左官屋さんにお願いした時の1平方メートルあたりの費用はだいたい1万円からです。

100平方メートルであれば
1万円×100平方メートルで
100万円となります。

これは土壁の場合です。

土壁の上に漆喰仕上げをするという場合はここに1・2万円ほど上乗せされます。

そうすると100平方メートルで200万円~300万円となりますね。
もともとある土壁の上に漆喰リフォームをする形になると
1平方メートルあたりの1万円という費用はかからないので
1平方メートルあたり1万円から2万円の費用でできるということになります。

これは洋室も同じで、もともとあるビニールクロスの上に漆喰を塗るかたちだと
1平方メートルあたり1万円から2万円という費用になります。
1万円から2万円と、価格に開きがあるのは
漆喰に色が入ったり、模様をパターンにするかおさえ(平らに仕上げること)にするかで費用が変わってくるためです。

その他にも
漆喰壁を完全に自然素材だけにするのと、表面を強固にする仕上げをするかでも費用が変わります。

次に
他の書籍に書かれているお値段の設定を見てみると、

一般的なビニールクロス施工のお値段は1平米あたり2000円で
珪藻土の塗り壁にすると軽くこの3倍から5倍くらいの費用がかかる。
と書かれています。

ここから計算すると珪藻土塗は
2000円×3=6000円から
2000円×5=10000円
となりますね。

“軽く3倍から5倍くらいの費用がかかる”という言葉からも
これ以上の費用がかかる可能性があります。

一般的にですが珪藻土よりも漆喰の方が価格は少しあがる傾向にありますので、
上記の例2つをとってみても漆喰の1平米あたりの施工値段は約1万円からになると言えるでしょう。

なぜ、このように漆喰塗り壁の費用の事について書いたかと言うと塗壁リフォームには値札がないからです。
価格設定は左官屋さんによって違います。

ですので、左官屋さんによって1平米の値段が1万円を切っていたり上回っていたりするでしょう。
漆喰塗り壁を1平米あたり6000円前後でやっていると書いているところは
おそらく下地処理にかかる費用を上乗せしていないのでしょう。

加えて、漆喰を壁に塗った時の厚さも、職人さんによって異なります。
塗圧が1ミリと2ミリでは、単純計算で材料費は倍違います。
1平米というものさしだけでは、値段は決められないということです。

 

数種類ある漆喰の仕上げ

『おさえ』と呼ばれる、平らな仕上げにするのか、
『パターン』と呼ばれる模様をつけるのか、

色は白なのか、色を入れるのか。(漆喰はなにも加えなければ白になります)
こういった事でかかる費用も変わってきます。

基本的に仕上げは白よりも色を入れた方が費用がかかります。
模様は実はなにも模様をつけない『おさえ』の方が値段が上がります。
これは漆喰を平らに仕上げるのが難しいためです。

ちなみに、この1平方メートルあたりの値段の中には材料費だけでなく
他のあらゆる作業代金が含まれています。
左官職人がコテを使って手で漆喰を塗っていくので
ビニールクロスを貼るだけの内装工事よりも費用は割高になります。

しかし、それでもホルムアルデヒドなどのVOC対策や
調湿性、脱臭性、審美性、防音性・断熱性などなど

漆喰にはさまざまな魅力があるので、需要が増えているのでしょう。

 

漆喰塗りの色・パターン例

こちらに載せているパターンと色はほんの一例です。

漆喰にはたくさんの色やパターンがあります。このほかにも、ご要望があれば色やパターンをご提案させて頂きます。
 

築45年の古民家のリフォーム、ビフォーアフターです。
古民家漆喰塗り壁リフォーム1

古民家漆喰塗り壁リフォーム2

古民家漆喰塗り壁リフォーム3

古民家漆喰塗り壁リフォーム4

古民家漆喰塗り壁リフォーム5

古民家漆喰塗り壁リフォーム6

古民家漆喰塗り壁リフォーム7
(古民家のリフォームはここまでです)

漆喰色パターン8

漆喰階段リフォーム

和室漆喰リフォーム1

和室漆喰リフォーム2

漆喰リフォームpixta_2380807_S

白井の家 黄色顔料、黄土入り漆喰 パターン仕上げ

白井の家 天井 紅柄、黄土、黄色顔料入り漆喰との塗り分け

白井の家 漆喰押さえ

白井の家 豊田黄土 土壁撫できり仕上げ

自然素材漆喰壁リフォーム千葉東京左官1

自然素材漆喰壁リフォーム千葉東京左官2

自然素材漆喰壁リフォーム千葉東京左官3

自然素材漆喰壁リフォーム千葉東京左官4
こちらは下地材を塗っただけで、まだ漆喰を塗っていない壁です。

自然素材漆喰壁リフォーム千葉東京左官5

自然素材漆喰壁リフォーム千葉東京左官6
漆喰を塗ったばかりなので色にムラがありますが、時間がたてば色は統一されます。

自然素材漆喰壁リフォーム千葉東京左官7

自然素材漆喰壁リフォーム千葉東京左官8

自然素材漆喰壁リフォーム千葉東京左官9

自然素材漆喰壁リフォーム千葉東京左官11

漆喰の色やパターンによって
洋室はスウェーデンなどの北欧風、スペインなどの南欧風に変身し、
和室ならば清潔で優雅なお部屋になります。

 

ここからは新築住宅の聚楽壁、漆喰壁の施工写真です。
色がムラになっている部分は、乾くことで均一になります。
お客様のご要望で、1階のお部屋から2階のお部屋までほとんど聚楽(じゅらく)壁です。
神棚の部分は漆喰のおさえ仕上げになっています。

聚楽壁9

聚楽壁8

聚楽壁7

聚楽壁5

聚楽壁4

聚楽壁3

漆喰おさえ仕上げ

漆喰おさえ仕上げ2

石膏

石膏
石膏下地もかなりの厚さで塗りました。

聚楽壁2

聚楽壁1

聚楽壁じゅらくかべ

聚楽と漆喰の家

 

そのほか、店舗系の作品もいくつかピックアップして載せておきます。

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施工エリア

千葉塗り壁リフォーム
千葉県
・千葉市(ちばし)
・中央区(ちゅうおうく)
・花見川区(はなみがわく)
・稲毛区(いなげく)
・若葉区(わかばく)
・緑区(みどりく)
・美浜区(みはまく)

・市川市(いちかわし)
・船橋市(ふなばしし)
・習志野市(ならしのし)
・柏市(かしわし)
・松戸市(まつどし)
・成田市(なりたし)
・佐倉市(さくらし)
・市原市(いちはらし)
・流山市(ながれやまし)
・八千代市(やちよし)
・我孫子市(あびこし)
・鎌ケ谷市(かまがやし)
・四街道市(よつかいどうし)
・印西市(いんざいし)
・白井市(しろいし)
・富里市(とみさとし)
・酒々井町(しすいまち)

東京塗り壁リフォーム
東京23区
・目黒区(めぐろく)
・港区(みなとく)
・文京区(ぶんきょうく)
・練馬区(ねりまく)
・中野区(なかのく)
・豊島区(としまく)
・千代田区(ちよだく)
・中央区(ちゅうおうく)
・台東区(たいとうく)
・世田谷区(せたがやく)
・墨田区(すみだく)
・杉並区(すぎなみく)
・新宿区(しんじゅくく)
・渋谷区(しぶやく)
・品川区(しながわく)
・江東区(こうとうく)
・北区(きたく)
・葛飾区(かつしかく)
・大田区(おおたく)
・江戸川区(えどがわく)
・板橋区(いたばしく)
・荒川区(あらかわく)
・足立区(あだちく)

こちら以外の地域でも施工可能な場合がありますので、お気軽にご相談ください。

 

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漆喰塗り壁リフォーム簡単お見積もり画像

左官屋大吉見積もりフォーム

*は必須項目です

※こちらでだす見積もりはあくまで概算見積もりです。
正式な見積もりは現地調査を経てからのものになります。

*施工形態
個人住宅内装店舗内装個人住宅外装
※外装に関してはご希望に添えない場合があります。

*お名前

※苗字だけで構いません。

*メールアドレス



(確認用)

*施工する住宅のご住所(東京・千葉)

※施工エリア外の場合は、ご相談ください。

家のタイプ
新築一戸建て新築マンション一戸建て
マンション古民家その他

ご希望の壁(複数選択可)
漆喰(しっくい)砂漆喰(すなじっくい)聚楽壁(じゅらく)
珪藻土(けいそうど)ジョリパッド(店舗のみ)
※迷っている場合など、複数選択可

漆喰の場合の模様・パターン・色(複数選択可)
おさえ仕上げ(平ら)パターン仕上げ(模様つき)カラー・白
カラー・白以外

お部屋のタイプ(複数選択可)
洋室(壁のみ)洋室(天井のみ)洋室(壁と天井)
和室(床の間なし)和室(床の間あり)その他
※床の間は和室に見られる掛け軸や活けた花などを飾るへこみの場所です。

施工する予定の壁の状況(複数選択可)
ビニールクロス土壁板張り
コンクリートプラスターボードタイル
カビが見られるアクが見られるめくれが見られる
クラック・ひび割れが見られる

あれば図面、立面図、お部屋の写真をお送りください。


図面、立面図、お部屋の写真その2


図面、立面図、お部屋の写真その3

※画像を3枚以上送りたい場合は、この登録フォームで2回目を送信してください。

ご質問、ご要望などがあればお書きください。
※施工予定のお部屋の床面積が何畳か、わかる範囲でお知らせください。





>>確認画面で文字化けがおきてしまう場合は、お手数ですがこちらのフォームに入力して送信して下さい。こちらをクリック
お気軽にお問合せください!
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これまでに頂いたお問い合わせの中から、多く頂いた質問を載せています。

Q:リフォーム中にその部屋に入れますか?

A:はい、大丈夫です。シーラー(接着剤)を塗って施工する場合、シンナーなどの有機溶剤はつかいませんがシーラーのにおいはします。そのにおいが気にならない場合は大丈夫です。シーラーは砂壁の上に塗る場合に使うもので、クロスの場合は使いません。作業中はお部屋の床にブルーシートを敷くことになります。1日の作業の終わりにブルーシートは取って帰ります。もしそのままでも大丈夫であればブルーシートはしいたままにさせて頂いています。

Q:工事中の隣近所への配慮はどうすればいいですか?

A:ほとんど音が出ないので、特別にあいさつ回りをしていただく必要はないかと思います。工事業者の中でも音は出さない方です。

Q:工事中に変更したい箇所がでてきたら?

A:最初にだした見積りの範囲内で、出来る限りのサービスはしますが、あきらかに変更工事の内容が見積もり以上である場合、相談しながら別途料金になる可能性もあります。

Q:洋室と和室に値段の違いはありますか?

A:施工する面積によってお値段が決まるので洋室と和室とで値段が変わることはありません。洋室の方が施工面積が多い場合がほとんどなので、洋室の方が比較的お値段が高くなる傾向にあります。

ただし、養生(ようじょう)といって、大事なもの、動かせないもの(仏壇など)を汚さないようにする作業が入ると、見積もりに上げさせて頂く事があります。ほかには、状況によってお部屋の荷物出しなどをお手伝いする場合も、見積もりに挙げさせて頂く事があります。基本的な養生ははじめの見積もりに入っています。

Q:マンションの部屋はリフォームできませんか?

A:できます。マンションのエコリフォームはおすすめなので、管理会社に問い合わせて頂いてリフォームが可能であれば検討してみて下さい。

Q:工事までの流れを教えて下さい

・電話でお見積もりの日程を調整。
・お見積もりにお伺いし、現場調査をします。その際に平米数をお客様の目の前で計らせて頂きます。(図面ではなく実寸でメジャーで計ります)
・後日、お見積もり結果をお伺いしてお伝えするか、電話・ファックスでお伝えするか、書面の郵送でお伝えします。お伝え方法はお客様に選んで頂いております。一番多いパターンは、お客様がご在宅時にお見積もり結果を持ってお伺いすることです。
・契約の流れになりましたら、日程を調整して施工スタートとなります。

Q:急いでいるのですが最短でいつ工事を開始できますか?

A:その時の他の現場の状況次第です。優先して工事をさせて頂く事は残念ながらしておりません。

Q:トイレのリフォームを他の業者に頼んだのですが同時期にできますか?

A:できます。問題ございません。

Q:下地を乾かしている時に部屋に入ってはいけませんか?

A:基本的に大丈夫です。できるだけ壁に触らないようお願いしております。

Q:押入れの中も漆喰塗壁にできますか?

A:できます。かなりおすすめです。漆喰の調湿性で押し入れ内の湿気とるため、布団がかびにくくなります。毎日肌に触れるものなので清潔に保つためにも漆喰はお勧めです。

Q:見積もりの時間帯はこちらで指定できますか?

A:こちらの現場状況とお客様の予定が合う日にお見積もりにお伺いしております。おそい時間帯のお伺いは、次の日に支障がない程度の時間であれば大丈夫です。

Q:壁塗りを少しやってみたいのですが体験的に塗ることはできますか?

A:できます。塗り壁はやってみると楽しいですよ!

Q:リフォームする部屋の中の家具は全て移動させなければなりませんか?

A:状況によります。家具をずらして作業ができるのであれば少しの移動でかまいません。お見積もり時にご相談を交えながら決めていきます。

Q:自分で少し漆喰を塗ってしまったのですがその上からお願いできますか?

A:大丈夫です。まったく問題ありません。

Q:外壁のリフォームは行ってくれないのですか?

A:行えます。多少大がかりな工事でも、大工さんの知り合いがいるので協力してできます。もちろん一人でできる範囲であれば一人で工事を行います。外壁は室内ではなく外作業になるので、季節と天候によって工事期間がずれる場合がございます。

Q:リビング、廊下、子供部屋。どこからリフォームするといいですか?

A:子供部屋です。お子さんにより良い勉強環境を提供してあげて下さい。

Q:コンセントを使うことはありますか?その電気代はこちらもちですか?

A:コンセントを使用した場合、電気代はお客様に負担になります。これは水道も同様です。しかし、そこまでの使用料はかかりません。

Q:工事をお願いしたとして、1日の中で何時から何時まで作業しますか?

A:だいたい8時~17時です。朝8時くらいにお伺いして、音をだす作業をスタートするのが9時位です。昼休みは1時間くらい頂いています。

Q:だれかしらが家にいないとダメですか?

A:お客様次第です。信用して下さるならこちらは一人になっても問題ありません。

Q:キッチンや浴室付近のリフォームの場合、なにか不都合になることはありますか?

A:とくにありません。お客様に合わせて作業をすすめます。

Q:工事はきちんと進んでいるか、進捗状況は教えてくれますか?

A:その日の作業終了時にお伝えします。

Q:工期が延長になることはありますか?

A:場合によってはあります。施工の内容が変われば延長する可能性はあります。室内であればほぼ予定通りですが、外壁に関しては季節、天候によって工事が長引く可能性がございます。

Q:見積もりには誰がくるのですか?

A:私(舟山)がお伺いします。

Q:自分の家に合った漆喰の色やパターンをおまかせしたいのですができますか?

A:できます。そのお家に合うおすすめのパターンや色をご提案させていただきます。

Q:工事中にリフォーム費用が変更になることはありますか?

A:基本的にはありません。追加工事になれば変わってきます。

Q:一部屋だけでなくもう一室お願いしたくなった場合、工事の日程はどうなりますか?

A:とんでもなく後回しにすることはありませんが、予定されている他の工事があれば、そちらを優先して行います。

 

スマートフォン・携帯でのお問い合わせ

スマートフォンや携帯からもinfo@sikkui.comにお送りいただけます。

またはバーコードリーダーで下のQRコードを読み込んで頂くことで
簡単に送信先にアドレスがセットされます。
今のスマホや携帯にはバーコードリーダーのアプリが
最初から備わっていることが多いです。
バーコードリーダーを使っていただければ
上のアドレスを手入力で打ち込まなくても、送信先にinfo@sikkui.comがセットされます。

漆喰リフォーム携帯お問い合わせ

※スマホや携帯でも写真の添付ができます。
QRコードを読み取る時には、カメラを少し引いて枠内にQRコード全体を収めると読み込みやすいです。
画像を添付してメールを送る際は、送信に時間がかかる場合がございますが遅くとも数分で送信されます。

 

左官屋 ブックマーク

ブックマークの仕方

このページをブックマーク(お気に入りに追加)しておいて頂ければ、フェイスブックページやアメブロへもすぐに行くことができます。
そこでは、最新の記事をご覧いただけます。ブックマークは10秒あればできますので、是非ともブックマークしてください。

雑記

『塗り壁に値段はあるだろうか?あるといえばあるし、ないといえばない』
小林澄夫さんの名著『左官礼讃』の本の中にこう書かれています。

塗る回数や使う素材、その職人の技術によって塗り壁の出来には天地の差が生じるものであり
一平米あたりの値段がいくらと均質化や数量化ができないからこそ価値があるのではないか。
とも書かれています。

ただの砂壁を塗る職人よりも、水ごねの京壁を塗るような高難度の仕事をしている職人の手間は並み以上であり、ここでは材料の値段ではなく、職人の技術に値が付けられています。
むかしは、どんな腕利きの職人も、どこにでもあるような石灰、糊、スサ、砂、泥などを使っていました。
職人の差別化は、材料ではなく、配合や塗る回数、仕上げなどで決まっていたのです。

それが、現代の左官の価値は、材料に目が行き過ぎているのではないかと思います。
良い壁材を使ったから高いだろう。
そこそこの壁材だから安いだろう。
こう考えると、職人の手間や技術は無視されてしまっています。

現代の建築業界は、均一化されて組み立てる作業になってしまっているので、
左官が入り込む余地がなくなってしまいました。

デザインが均一化されている壁材であれば、お客さんができあがりをイメージしやすいですし、
そこにイレギュラーというものはありません。

もちろん、そこに職人のクセや個性、こだわりといったものもありません。
壁で言えば、塗るというよりは貼り付ける作業だからです。
工場で生産されるメーカー商品の値段に、平均的な職人の人工手間を掛けることで
平米当たりの単価が決められました。
職人の手間が、材料の枠組みに組み込まれてしまったのです。

どこにでもあるような材料を使い、それを職人が独自の配合と仕上げをする、という作業とは真逆ですね。

・材料に費用がかかっているか
・職人の技術に費用がかかっているか

昔と今との違いはここにあるのではと思います。
ここでお伝えしたかったのは、せっかく塗り壁に多少なりとも興味を持ったのであれば
材料ではなく技術に費用を使って頂きたいということです。

この項の一番はじめに、一平米当たりの値段がいくらと均質化や数量化ができないからこそ価値がある
と書きましたが、わたしどもは一平米当たりの値段を決めています。

一平米の値段を決めないで、出来上がりを見て、手間をあとから振り返って値段をつけることが理想なのかもしれませんが、それではお客様がわれわれに声をかけづらくなってしまうでしょう。
本当は自分の腕でコテを使って壁を塗りたいのに、商品カタログのコピーを塗る作業に追われている左官職人さんがたくさんいらっしゃいます。

まずは少しずつ、世の中に漆喰のよさを知ってもらい(思い出してもらい)、そこから漆喰壁を当たり前のものにしていく・・・
ここに理想を持ってわたしども大吉は活動していきます。

※このサイト内には、シックハウス症候群、化学物質過敏症、アレルギー、ぜんそく、アトピーと漆喰の関係に関しての記述がありますが、個人差があり、必ずしも効果が現れるものではございません。あらかじめご了承ください。
マンション、一戸建ての漆喰塗り壁リフォーム

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