漆喰のデメリット

漆喰のデメリット

漆喰のデメリットは

・におい

・キズ

・水をはじかない(水をはじきやすくする様な配合の仕方や材料はあります)

・工期(乾燥待ち)

・値札がない

主にこの5点が取り上げられます。

まずは「におい」から

100パーセント天然素材で漆喰を塗る場合
使用する天然糊(のり)から多少海藻の匂いが出ます。
この匂いが気になる人もいらっしゃるようです。

わたしどもの場合は、
使う糊をお客様と相談しながら決めていきます。

天然糊でなく
化学糊を少し配合するやり方であれば
ほぼ漆喰そのもののにおいになります。
配合は企業秘密なのでここには書けませんが
お客様との見積もりミーティングの時に
ご説明させて頂きます。

漆喰の匂いは、文章にすると少し難しいのですが
『じゃまにならない程度の自然な海のにおい』
と書くとわかりやすいかもしれません。
自然のにおいというのはいいにおいばかりではありませんよね。
すこしじゃまな匂いもはいってきます。

漆喰のデメリット

天然糊を配合する場合の海藻のにおい
漆喰自体の自然のにおい

これらをいやだと感じる方も中にはいらっしゃいますが、
時間がたてば天然糊や漆喰のにおいは
だんだんとうすれていきます。

その後は、漆喰がにおいを吸着していき
無臭の部屋ができていきます。

無臭の部屋というのは、作ろうとしてもなかなか難しいです。

たとえば、友人や知り合いのお家に行った時に
その家特有の匂いを感じたことはありませんか。

ペットのにおい
熱帯魚を飼っていれば水槽のにおい
食べ物のにおい

家には生活のにおいがあります。

漆喰は、こういったにおいを吸着して
『無臭』を実現してくれます。

デメリットと書いた天然糊と漆喰自体の匂いは
人によっては気になりませんし
時間が経過すれば無臭になっていきます。

「キズ」に関して

漆喰は石灰岩からできています。
壁に塗り込んだ後、だんだんと石灰岩に戻っていきます。
(詳しくは『なぜ内装に漆喰なのか?』を参考にしてください)

強度に関しては強いといえるのですが
表面のキズの付きやすさに関しては
デメリットに挙げる人もいらっしゃいます。

漆喰塗りを施した壁に寄りかかって
(洋服が白くなることはありません)
カギや金具などを引っかけてしまったとします。
そうすると、漆喰壁にひっかき傷が残ってしまうことがあります。

たとえば、
車のボディをカギでひっかくとキズが残りますね。
強度的には車のボディよりも漆喰壁の表面の方が強いのですが
それでもやはりキズは残ります。

普通の住宅に使われている塩化ビニールクロス。
ひっかけばキズは残ります。
キズが入ることに関しては同じですが
漆喰は塩ビクロスよりも割高です。
だからデメリットの項目に入ってしまうのではと思っています。

わたくしどもがお客さんと見積もりなどの話し合いをする時
小さい子供さんがいらっしゃるご家庭や
ペットを飼っているご家庭には
漆喰壁の表面を強めにする配合方法のご紹介をさせて頂いています。

この方法は、漆喰にあるものを混ぜて表面の強度を上げています。
キズをつけにくくする方法になります。

しかし、100パーセント天然素材で漆喰を塗る場合は
表面の強度を上げることができないので
なるべくキズを付けないように気を付けて頂いています。

やはり「漆喰壁のキズ」は気になるところですが
そのキズでさえ、将来的に味わいに変わる事もあるようです。

小さいころに付けた壁の傷を、
成長してから見ることで感慨深いものになりますし

漆喰はキズがついても風情があるので
気にならないというお客さんもいらっしゃいました。

キズはデメリットかもしれませんが
付き合っていけるものだとも感じます。

どうしても気になる場合は
もちろん部分的な補修もできます。

「水をはじかない」(水をはじきやすくする様な配合の仕方や材料はあります)

これはメリットと表裏一体なのですが
調湿性がある分、水を吸い込みます。

ビニールクロスは水をはじくので
まったく逆の性質ですね。
(日本の住宅の内壁は95パーセントビニールクロスです)

水をこぼしたくらいなら乾くのを待てばいいですが
コーヒーなど色の濃い液体をこぼしてしまった場合は
それを漆喰の壁が吸い込んでしまいます。

対策としては、
すぐに水を含ませたスポンジなどを押し当てます。

乾いたタオルや布でふき取るのではなく
水でコーヒーを押し出していく感覚です。

パンパンと叩くと汚れは取れていくでしょう。
それでも色が残ってしまい
どうしても気になるようでしたら
上にも書きましたが部分的な補修ができます。

「工期(乾燥待ち)」

漆喰は湿式工法、塩化ビニールクロスは乾式工法です。
乾式工法は水を使わないため
すばやく仕上げができます。

一方、漆喰は湿式工法なので
下地を塗った後に乾きを待つ作業があります。

クロスの張替えならば、1日から2日で終わる作業も
漆喰塗りの工期はプラス1日位はかかります。

「値札がない」

塗り壁施工に関しては、
お店で洋服を購入するのとは異なり
値札というものがありません。

洋室か和室か
天然糊を使うか少々化学糊をまぜるか
部屋の間取り、
下地の状況など
これらによって漆喰リフォームにかかる費用・価格が変わってきます。

リフォーム業者によって値段はまちまちですが、
だいたい1平米あたりの価格は1万円から2万円の間です。
下地処理を全く必要としない場合は、平米あたり5,000円から6,000円でできる場合もあります。

クロス張替えなどはもっと安いです。
これは、漆喰壁のように職人が手で塗り込むのではなく
決まった大きさのものを貼り付けるという作業のため
手間がそこまでかからないからです。

塗り壁にするかクロスにするかを迷っている方もいらっしゃるかもしれませんが
それぞれのメリットとデメリットを見て判断していってくださいね。

漆喰

漆喰の施工事例
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カラー・白以外

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コンクリート プラスターボード タイル
カビが見られる アクが見られる めくれが見られる
クラック・ひび割れが見られる
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